立岡宗一郎が気を吐いている。
WBC韓国代表との練習試合1番打者として大活躍。
まだオープン戦も始まっていないが、昨年苦汁をなめた立岡宗一郎を今年はフルフルマックスで起用できるかもしれない。
立岡宗一郎が試合に出るために
どんな手を使っても
ここのところ忙しさがマックス。
システムエンジ屋という仕事を長年やっているが、何年経っても思い通りになりゃしねぇ。
客から要望された機能を実現するために買ったはずのソフトウェアが、なんだかんだ足りない事に気付き、お手製のスクリプトやバッチファイルで補うしか無い。
しかしソフトの仕様だ、セキュリティの都合だで、思い通りに動かない。
なのに客の要望は満たさなければならんのよ。最初からソフトの選定が間違っていたんじゃね?と提案したやつにキレたくもなるが、既に高い金払って買ってしまったものに文句を言っても仕方ない。
結局あの手この手を尽くしてこねくり回し、客の要望通りの仕様を満たす。これが俺らの仕事なんだから諦めるしか無いんだよななぁ。
そういえば立岡宗一郎も試合に出るためにあの手この手をこねくり回して来た代表のような選手だ。
走攻守三拍子揃った野手としてソフトバンクに入団。
外野手としての指名だったがプロ入り直後は内野手として活動する。
その後ロメロらとのトレードで巨人移籍後、肘の故障を患い右打者から左打者に転向。守備位置も主に外野手となる。
そしてスイッチヒッターという時を経て、左打席に専念する。
その左バッターが開花し、2軍で実績を積み上げ1軍登録。2015年シーズン規定打席に到達することは無かったが打率304という好成績を残し2016年開幕レギュラーの座を勝ち取った。
んがしかし、極度の不振に陥りせっかくの大チャンスを失ってしまう。
さらに追い打ちをかけるような大補強。
もう立岡の出番は無くなってしまうのでは?と思わせたが、この男はそんなことじゃ挫けない。
レギュラーが決まっていない超激戦区のセカンドに出場機会を見出し、現時点でライバル達から一歩抜け出している。
試合に出るためにはなりふり構わない。この姿勢が立岡宗一郎を支えているのだろう。
もしサードにマギーが入り、レフトにギャレットが入る打線になると、機動力は皆無。
ファースト阿部、ショート坂本、ライト長野、センター陽岱鋼、キャッチャー小林。
この打線でセカンドにクルーズを使えば右打者だけが多くなり大味な打線になる。しかも外国人枠の調整も必要。
となりゃやはり打てて走れる立岡宗一郎の存在は大きくなるはずだ。
自分のスタイルを追い求めるのではない。球団が求めるものにアジャストしていく立岡の能力は誰にでも真似のできるものではない。
2番セカンド立岡。もしかして激戦区のセカンドで不動のレギュラーの座を勝ち取るのは、時代の流れに対応できる立岡なのかもしれない。