亀井涙のサヨナラ弾!巨人の選手は命懸けで戦わなければならないのか


交流戦最終戦、劇的なサヨナラホームランで幕を閉じた。

ヒーローになったのは亀井。今シーズン代打のカメ様と呼ばれた男が3打席目にようやく結果を出した。

そんな亀井はヒーローインタビューで大号泣。そして信じられない言葉を発した。

「ここで打てなかったら命を取られると思って・・・」

どんだけ~(古っw

巨人戦士の宿命

巨人の選手は命懸け?

確かに屈辱的なシーンだった。

3対3と同点にされた8回、楽天バッテリーは好投のマギーとの勝負を避け、故障した阿部慎之助の代わりに5番に入った亀井との勝負を選択。

この作戦はまんまと的中し亀井はアッサリとファールフライに倒れた。

そして延長10回。ここでも楽天バッテリーはマギーとの勝負を避け亀井勝負。2匹めのドジョウはキッチリ存在した。亀井は中途半端なスイングで三振を喫し、チャンスの芽を潰してしまった。ベンチに戻った亀井は珍しく怒りを露わにし、バットをベンチに投げつけるほどだった。

さらに悪夢は続く。

延長12回、巨人救援陣が踏ん張れずに2点の先行を許す。あぁこりゃダメだ。ここからひっくり返す底力は今年のジャイアンツには無いだろう。

だが調子を上げてきたジャイアンツ打線は諦めない。キャプテン坂本のタイムリーで1点を返す、なおもランナー2塁絶好の逆転機、次のバッターは4番マギー・・・ってまたこのシーン?

楽天バッテリーは、迷いなくもはや吉本新喜劇のお約束のようにマギーを敬遠して亀井との勝負を選んだ。

屈辱だ。コレ以上の屈辱はない。1度ならまだしも2度、そして3回連続で敬遠とは。コレでもあのイチローに才能を認められた男だぞ!第2回WBCの侍ジャパンのメンバーにも選ばれた男だぞ!代打のカメ様だぞ!腸が煮えくり返るどころか、もう悔しくて虚しくてグチャグチャの思いだったはずだ。

ここでまた凡退してしまったら・・・

しかし亀井はその楽天の浅はかな作戦を粉砕した。見事に自身のプライドを守り通したのだ。だけどさぁ・・・

野球は楽しくやるもんだ

ここで凡退したら命を取られる?

主砲の阿部慎之助は、調子を落とした選手にいつもこんな言葉をかけているらしい。

「失敗したって命までは取られないんだから。」

そうその通りだ。いくら凡退したって、13連敗したってGMのクビは切られても命までは取られない。

野球はそもそもスポーツだ。楽しくやらなきゃ結果だってついてこない。

だがしかし、巨人の選手はそれほどまでの重圧を背負ってグランドに立っているのだろう。

FAで移籍して1軍に合流できなかった山口俊は、初勝利のヒーローインタビューで大粒の涙を流した。

同じくFA移籍組の陽岱鋼は、3軍で調整中何かあったら危ないと感じ家族を母国に台湾に返していたそうだ。

なんでそんな物々しいんだ。巨人のプレッシャーだけ別次元じゃねーか。

そりゃ大田泰示だって巨人の重圧から開放されれば、全く別の選手になったように羽根を伸ばし、伸び伸びと野球を楽しめるはずだわ。

これが巨人軍、これがジャイアンツ、活躍しないと各方面から潰される。これが巨人の宿命なんだ。

数十年前までは、好きな球団は巨人、巨人以外には入団したくない!という選手は山ほどいた。

しかし、こんな状況が続けば、今の塩味好きなアッサリとした若者たちはあえて巨人なんか選ばなくなるだろう。

そう遠くない将来「巨人だけには行きたくない!」という若者で溢れかえってしまうのかもしれない。