残念だがコレが現実だ!巨人内海哲也はもう完全に積んでいる


スマホのSportsnaviプロ野球速報アプリを開き、今日の巨人の先発は誰かな?

巨人先発 内海

あぁ、今日も苦しい試合になるだろうなぁ。。

かつてのエースが先発だと言うのに既に感じる敗北感。

もう内海哲也は終わってしまったのだろうか?

内海哲也は終わったのか?

巨人の左腕エース

内海哲也といえば、押しも押されぬ巨人の左腕エース。

入団当初は、童顔で闘争心を感じない風貌からなのか、大物になる期待感は一切無かった。

それが徐々に頭角を現し、気が付けば上原、高橋尚が抜けた穴を見事に埋め、巨人の大エースへと登りつめていった。

2006年初の二桁勝利を上げると、そこから8年間で7度の二桁勝利。

2011年には18勝を上げ最多勝利、2012年も15勝し2年連続の最多勝に、2年連続防御率1点台。

圧倒的な数字を残してきた。

その実績を後押ししたのは内海の練習量。

ストイックな姿勢で常に自分を追い込む練習量は、若手の模範となり、内海を慕いキャンプに同伴する選手も増えていった。

しかし、そんなかつての大エースもここ数年急激に衰えを見せている。

2014年わずか7勝に終わると、翌2015年は故障もあり1軍で5試合しか投げられなかった。

昨年は、二桁勝利をマッスルクローザー沢村につぶされてしまった不幸もあったが、なんとか持ち直し9勝。

だけど今年はもう見る影も無い。

17日のヤクルト戦では、2回途中4失点でKOされ降板。

今シーズンの通算成績は、2勝6敗、防御率は5.74。

これがあの内海の姿なのか・・・巨人ファンとしては悲しくなってしまう。

内海の持ち場

プロスポーツ選手は、誰だって全盛期があれば衰退期がある。

身体は衰えながらも技術と経験でなんとか1軍の戦力になり続ける男たちもいる。

典型例は中日ドラゴンズの岩瀬仁紀。

既に年齢は42歳。プロ野球選手としてのピークはとっくに過ぎているというのに、今シーズン見事な返り咲き。

月間MVPを獲得し、プロ野球投手として最多の950登板まで達成した。まさにレジェンド。

そうだよ。

内海だってまだ生き残れる場所はある。

先発ローテーションという花形の職場は無理かもしれないが、ゲーム終盤でビシッととゲームを支配する、セットアッパーまたはクローザーとして配置転向すればいいんじゃないか?

ちょうど長年チームを支えた山口にも衰えが見える。FAで獲得した森福もピリッとしない。

それなら経験豊富な内海をリリーフに回せば・・・

と素直に発想転換できないのは、巨人ファンじゃなくても誰の目にも明らかだ。

だって今の内海じゃ、短いイニングすら抑えられそうな気がしないんだもの。

岩瀬には鬼のように切れるスライダーがある。

さすがに全盛期のようなキレは無くなっているが、まだ技術と経験で短いイニングなら誤魔化して抑えるくらいの力は残っている。

しかし、今の内海にはコレといった武器が無い。

元々それほど早くないストレートが近年さらに遅くなっている。

スライダーもカーブと見分けがつかないほどドロンと緩く曲がる。

左打者を仰け反らせるシュートもえげつなさを失っている。

だからこそ、最大の武器チェンジアップが余裕で見逃されてしまう。

これじゃ先発で打たれるのも当たり前。抑えに回ったところで試合をぶち壊してしまうだけだ。

つまりは現時点で先発もダメならリリーフもダメそうなんだ。

どこかが痛いのか?

肩か?肘か?もしそうなら故障が癒えれば多少は改善するかもしれない。

でもそうでもなさそうだ。

さらに内海は常にストイックに自分の身体を鍛え上げてきた。

だからトレーニングが足りないから結果が出ない訳じゃない。もうこれ以上身体を鍛えて上積みを期待することも出来ない。

つまりは八方塞り。

そう内海哲也は現時点で完全に積んでしまっているとしか思えないんだ。

内海への期待

今シーズン巨人の先発3本柱は驚異的な安定感を保っている。

菅野 12勝5敗 防御率1.91

マイコラス 11勝5敗 防御率2.34

田口 10勝2敗 防御率2.64

通常のシーズンなら先発3本柱がこれだけ働いてくれれば、ブッチギリで優勝だろう。

それが現時点でBクラスの4位。

明らかに責任はローテーション4番手以降の投手にあると言わざるを得ない。

そうだお前のせいだよドスコイ君。って今1軍にいない選手をdisるのはやめとこう。

もし4番手の投手が二桁とはいわないが、試合を作る働きをしてくれてたらここまで広島を独走させることはなかっただろう。

タラレバを言っても始まらないが、推定年俸2億円の内海にだってV逸の責任の一端はある。

今年不本意なシーズンを送った内海が、来年以降華々しい復活劇を見せてくれることはあるのだろうか?

ぶっちゃけ今年こそは、次の試合こそは、と毎回気持ちよく期待を裏切るハンカチ王子が覚醒する可能性くらい期待薄だろう。

もう内海は終わっている。

そんな事は信じたくは無いが、受け入れなければいけない時期なのかもしれない。

育成失敗、ドラフト戦略の失敗、安直なFA補強などで、完全に屋台骨が崩れてしまっている巨人。

そんな巨人を長年柱として支えた内海は最大の功労者の一人だ。

巨人一筋、生え抜きでチームを支えてきた功労者の引き際は、自分で決めさせなければならない。

現役で勝負したい!というのならその意思を尊重させるべきだろう。

内海哲也は年齢的にはまだ35歳。復活の可能性はゼロではない。

ただ人一倍責任感の強い内海が、先発でもリリーフでも居場所がなくなりつつある自分の立ち位置を許容する事は出来るのだろうか?