クライマックスシリーズ第2戦は、接戦を巨人が奪い何とか5分の星に戻した。
大事な試合を任されたのは、若きサウスポー田口。
強心臓ぶりを見せつける田口は、大舞台でも物怖じせず7回を1失点と素晴らしいピッチングを見せてくれた。
だがその1失点はワイルドピッチによる失点。あのシーンは本当にワイルドピッチなのか?
小林誠司の守備力
キャッチャーの守備
小林誠司の打撃は現時点ではほとんど期待出来ない。
規定打席到達者の中でも最低の204。何とか先輩山倉が記録した1割台という低成績は避けることが出来たが、バッティングは長い目で見てあげるしかないだろう。
そして小林の売りは何と言ってもあの鉄砲型。
今季の盗塁阻止率は、356とリーグ最高を記録。
クライマックスシリーズ初戦でも大事な場面で盗塁を阻止し、三振ゲッツーを奪った場面があったが、小林の肩は大きな武器になっている。
だがしかし、実は心もとないのは小林のキャッチング。
シーズンの捕逸数は4とそれほど目立った数字ではないが、キャッチャーのパスボールはノーバウンドのボールを逸した時に記録されるらしい。
今年はオリックスが、チーム捕逸数ゼロという地味な記録を達成したが、パスボール自体そもそもそんなに多いと困ってしまう。
ノーバウンドのボールを逸らすということは、サインミス、ナックルのような不規則な変化、逆玉のようなキャッチャーの技術では同しようもないケースがほとんど。
なのでパスボールという記録はあまり参考にならない。
事実昨日点を失ったシーンも、キャッチャーの手間でワンバウンドしているため田口のワイルドピッチが記録されている。
小林のキャッチングは本当に上手いのだろうか?
キャッチング能力
昨日のシーン、小林は左打者のアウトコースに構え、田口は恐らくスライダーを投じたようだ。
田口のボールは真ん中低めに行きショートバウンド。
キャッチャーの正面のボール、小林誠司は身体で止めなきゃイケないところなのに、小林のミットは下から出ることはなく、上から捕球しに行った。
そしてボールを後ろに逸し記録としてはワイルドピッチ。ピッチャーからするとあれくらいは止めてくれなきゃ困る。
以前中日戦でクローザー澤村のスプリットが、ワンバウンドしてしまいワイルドピッチとなり失点を許したケースが有ったが、そのシーンも十分止められるシチュエーション。
解説の山本浩二氏もあれくらい止めなきゃ!と思わず説教するほどのプレイだった。
つい先日はマイコラスにキャッチャーミットを動かすな!とお叱りを受けていたが、小林のキャッチングはまだまだ一流レベルには達していない。
打てる捕手阿部慎之助は、打撃を活かすために毎日人より2時間近く早くグラウンドに入り、キャッチャーの練習と打者としての練習を両立させていたらしい。
バッターとしてはまだまだイケてない小林が、正捕手としてこれから巨人を支えていくのなら、守備だけは完璧でなければならない。
打てない守れないではぶっちゃけ話にならない。
何かとdisられる機会の多い、厳しいポジションだが、今巨人のキャッチャーを任せられるのは小林誠司しかいない。
だからこそ、せめて守備だけはもっと高い精度のプレーを見せて欲しいと注文も高くなってしまう。