2016年シーズン開幕前。サードのレギュラーは2年目の岡本和真とベテラン村田修一で争われる事になった。
オープン戦で結果を残せない岡本和真。
一方、ホームランを捨て確実性を求めることにより、徐々に本来の姿を取り戻しつつある村田修一。
軍配はベテラン村田に上がり、村田はそのままベストナインまで登りつめた。
一方の岡本和真は、2軍で打点王に輝くが1軍ではわずか3試合の出場に留まってしまった。
岡本和真の生きる道
サード岡本
やはり岡本和真には、ホットコーナーと呼ばれるサードのポジションに定着して欲しい。
今年のドラ1吉川がセカンドの定位置におさまれば、セカンド吉川、ショート坂本、サード岡本という若手の内野陣が形成できる。
しかしそのサードには村田修一という高い壁が立ちふさがる。ファーストにはもちろん阿部慎之助。
そこに加えて、元楽天のケーシー・マギーまで獲得してしまった。
阿部がケガしてもファーストはマギー。サード村田の調子が上がらなくてもサードはマギー。
岡本は、村田、阿部の両ベテランが揃って欠場しない限り出場機会は訪れない。
使わなければ育たない、でも使う場所がない。これでは岡本和真はこのまま未完の大器で終わってしまう。
それじゃ岡本はどこで使えばいいんだ?そうだギャレットと交代で起用すればイイじゃないか!
ギャレット
シーズン開幕直後は打ちまくったギャレットだが、徐々に日本の投手の攻めに苦しむようになり、一時は2軍落ちするまで凹んでしまった。
しかし徐々に存在感を取り戻し、6月26日のDeNA戦ではまさかの3連発を記録した。
最終的にホームランは24本まで伸ばし、来季の契約を勝ち取った。
真面目な性格のギャレット。あれだけ日本の野球に感心を示し、紳士なスタイルを貫けるようなら来季はさらに爆発する。そんな期待を持たせてくれる。
とはいえ、ギャレットの年齢は35歳。あの柔軟性の無いスイングを見れば、来季大きな上積みがあるとあまり期待するのはコクだろう。
だがギャレットには最大の武器がある!そう横浜スタジアムだけでは筒香嘉智ばりの大砲になれるのだ。
今季24本のホームランのうち、なんと10本が横浜スタジアム。
ここまで1つの球場に相性がいいのも珍しい。
環境がイイのか?ボールが見えやすいのか?風がイイのか?ホームランが出やすい気がするのか?理由はよくわからない。
それじゃDeNA戦に強いのか?といえばそうでもない。
東京ドームで開催されたクライマックスシリーズでは、得意のDeNA相手にノーヒットと完全に沈黙してしまった。
もはやハマスタだけ最強なのだ。
それじゃハマスタの試合はレフトギャレットで固定。それ以外の球場は、右投手ならギャレット、左手投手なら岡本と使い分ければいい。
無理して内野で育てようとするから苦しくなる。
1軍のピッチャーに慣れさせるためにも、来季はレフトをギャレットと使いまわすのが、岡本育成に最適な方法だろう。