日本のマダックス!巨人田口麗斗が自在に操る魔球とは?


巨人の田口麗斗がロッテ打線を4安打に押さえ込み見事な完封勝利を上げた。

今季2度目の完封勝利。これで防御率は堂々のトップ。得点圏での被打率もトップ。もはや押しも押されぬ左のエースに登りつめた。

なぜ田口はこんなにも打たれないのか?それはあのグレッグ・マダックスを彷彿とさせる魔球があるからだ。

田口麗斗の魔球

精密機械と同じ武器

精密機械と呼ばれメジャー通算355勝というとてつもない成績を残したグレッグ・マダックス。

マダックスの全盛期のピッチングをたまたま見たのは当時最強だったアトランタ・ブレーブス在籍時。

マダックスのピッチングを見たオレが最初に感じた感想は、このピッチャーずるいよ!だった。

何がずるいって?それはボールゾーンからストライクゾーンに入ってくるボールを自在に操る投球術だった。

昨年引退した広島カープの黒田が、日本復帰後に大きな話題になったのがフロントドアとバックドアというボール。これを自由自在に操っていたのがグレッグ・マダックス。

特に当時印象に残っていたのがバックドア。右打者のアウトコースのボールゾーンから微妙にシュートをかけて(ツーシームなんだろうか)ギリギリでストライクを取る。

左打者の場合は、スライダーをボールゾーンからギリギリに曲げてストライクを取る。

ご存知のようにアウトコースはかなり甘めのメジャーリーグ。マダックスが操るバックドアは、打ちたくても届かないところから入ってきてストライクになってしまう。これずるいよ!って思っても仕方ないほどの魔球だった。

そして平成生まれ巨人のクリクリ坊主田口の武器もこのバックドア。

田口のスライダーは、右打者の遠いところからアウトコースのストライクゾーンを微妙にえぐる。左対右で有利なはずの対戦だが、田口はこのバックドアを有効活用して涼しい顔でカウントを整えてしまう。焦る右バッターは、外のスライダーを気にし過ぎるあまり、インコースの甘めのクロスファイアにガッツリと詰まらされてしまうのだ。

田口ってまだ21歳。なのにプロで10年以上飯を食ってる投手のような投球術で勝ち星を積み上げる。末恐ろしいクリクリ坊主だ。

田口の評価

田口は今パ・リーグの首位をひた走る楽天イーグルスの絶対的守護神、松井裕樹と同い年。

高校時代は、東の松井、西の田口と呼ばれた左腕だったが松井ほどの話題性はなく、巨人という球団なのになぜかいつも地味な存在。

昨年20歳という若さで二桁勝利10勝を上げたと言うのにそれほど大騒ぎにはならない。ちょっと不遇な投手だったりする。

だけど田口が投げる度にテレビの解説者は絶賛の嵐。

ミスターパーフェクト槙原寛己も田口の投球を褒めまくり。昨夜の桑田真澄も田口の投球を絶賛していた。

それほど速い球がある訳でもない。それほどバッタバッタと三振を取るタイプでもない。

だがいつの試合もキッチリとゲームを作り、先発としての役目はキッチリ果たす。21歳とは思えない投球術にプロの解説者も惚れ惚れしてしまうのだろう。

右の菅野、左の田口、そしてマイコラスにドスコイ山口とようやくピースは揃い始めた。

不可能を可能にする。13連敗から奇跡を起こすには、21歳のクリクリ坊主の力は絶対に欠かせない。