近大出身の巨人ドラフト2位指名畠世周がドラフト後に右肘手術をしていたことが発覚したそうだ。
右ヒジの遊離軟骨除去手術、いわゆる右肘のねずみを除去する手術のため重たいものではないが、ドラフト会議直後というタイミングは異例だろう。
巨人スカウト陣の調査力にちょっと疑問が残る形になったが、果たしてコレは許される行為なんだろうか。
ドラフト後の手術
入ったもん勝ち
ドラフト会議なんて言ってみれば就職活動の面接のようなもの。
学生だって希望している会社に入るため必死に自分をアピールする。
履歴書やエントリーシートを必死に書いたり、面接で有りもしない自分の長所を前面に押出アピールしたり、みんな壁を乗り越えるために必死なんだよ。
新卒ではなく中途採用になると、経歴詐称なんてよくある話だ。
筆者も中途で転職する時、経歴をラーメン二郎の野菜マシマシくらい盛りに盛ってやった。
そのおかげで無事希望の会社に入ることができ、今ではソコソコのポジションを任されることになった。
もちろん学歴を詐称したり、犯罪、逮捕歴を誤魔化したり、持ってもいない資格を書いたりなんてことはしちゃいけない。
だが自分がやって来たことを多めに盛るくらいは誰でもやっている。
そして会社なんて入っちゃったモン勝ち。
盛ってしまった経歴が自分の首を締めるのか?それとも有効に働くのかは入社後の努力次第。
とはいえ日本のサラリーマンは一度就職ちゃえばなかなかクビにはならないんだから気楽なもんだ。
ドラ2の畠君が右肘の故障を隠してドラフトに望んでいたとしても、誰も彼を責められない。
ドラフトで指名したほうが悪い。調査が行き届かなかった球団が悪い。畠君はそれほど気にする必要はない。大した手術でもないんだから。
ただコレだけは今から理解しておかなきゃならない。
プロ野球選手は一般のサラリーマンとは違う。
経歴を盛って入社しちゃえばこっちのモン!という世界ではない。
ドラフト上位で高い契約金を受け取り入団した以上、結果で返さなければならない。
でないと契約金ドロボーという不名誉な称号を受けることになる。
巨人の投手陣は甘くない。今年メジャーから帰国し北海道日本ハムファイターズと契約した村田透は元巨人のドラフト1位。
ドラフト1位ですらわずか3年で戦力外通告を受けている。
そんな厳しい争いを乗り越えていかなければ勝ち残れない世界だ。
ドラフトで指名されたら終わりではない。本当の戦いはこれからだ。
入団前に手術に踏み切ったのは、そんな厳しい戦いを勝ち抜くために不安要素は全て取り除いておこうという意思だったのかもしれない。
畠君の真価が試されるのはこれから。入団前のねずみ除去くらいで大騒ぎする必要なんて無いさ。