北海道日本ハム杉谷拳士はプロ野球と芸人新たな二刀流への挑戦


毎年恒例のとんねるずのスポーツ王。リアル野球BAN。

2017年は侍ジャパンチーム対とんねるずチーム。

侍ジャパンは2年連続トリプルスリー神山田哲人、パ・リーグ打点王中田翔、セ・リーグ首位打者坂本勇人、メジャーリーガー前田健太の豪華メンバー。

一方のとんねるずは定番のメンバーにもう一人うるさい男が加わっている。なんか見たことあるけどあれ誰だ?ん??日本ハムの杉谷拳士じゃん。

なんでプロなのにとんねるずチーム?あぁそうか帝京高校出身なんだ。

プロ野球芸人枠

杉谷拳士

杉谷拳士(スギヤケンシ)は内外野どこでも守れるスイッチヒッターのユーティリティプレイヤー。

プロ8年間で一度も100試合以上出場していない地味な成績の選手のため、顔を見てもパッと見誰だがわからなかった。

強烈なハイテンション、中田翔に対する挑発的な発言、絶妙な受け答え、あの人芸人なんじゃないの?というほど面白過ぎる杉谷は、来季以降プロ野球に代々受け継がれる芸人枠のスターになるはずだ。

近年、最も芸人枠としての期待度が高かったのはオリックスのパンチ佐藤。

今でも史上最大の豊作年と呼ばれた1989年のドラフト。

史上最多8球団が競合し近鉄が指名権を獲得した野茂英雄を始め、横浜の佐々木主浩、中日の与田剛、西武の潮崎哲也、ロッテの小宮山悟、広島の佐々岡真司、阪神の葛西稔、ヤクルトの西村龍次、巨人は大森剛、当時ダイエーに指名されたのは元木大介。

そうそうたるメンバーの中、一際異彩を放ったのがパンチ佐藤。

プロ野球のドラフト1位指名されるような選手なのに髪型がパンチパーマ。しかも演歌が得意でとてもプロ野球選手とは思えない。

持ち前のルックスとトーク力を活かし、パンチ佐藤は現役生活では輝くことは無かったが引退後もしっかりと芸能界で生き残っている。

そしてパ・リーグのぶっちゃけトークで仕事を取り続ける男が金村義明。

金村義明といえば、今でこそ面白いオッサンだが高校時代報徳学園を甲子園優勝に導いた甲子園のスター選手だった。

プロ入り後投手から野手に転向し、猛牛いてまえ打線の一角を支えた男。

とはいえ、地味なパ・リーグ出身という身でありながら、引退後絶妙なトーク術を活かし、今でもテレビで活躍を続けている。

かつてプロ野球がバンバン地上波放送されていた時代は、現役時代ソコソコの成績を残しておけば、引退後解説者という仕事が用意されていた。

しかしプロ野球が地上波のコンテンツとしての価値を失ってから、解説者で食っていける存在なんてごくわずかになってしまっている。

引退後もガツガツテレビに出て食っていくためには、パンチ佐藤や金村義明のような際立った芸人力が必要だ。

杉谷拳士は間違いなくパンチ、金村に太刀打ち出来る存在になれる。

テレビ界に存在するプロ野球芸人枠の一席を確保できるキャラクターだ。

だが現実は甘くない。

来季以降杉谷拳士には各地から芸人魂を求められるようになってくる。オレはプロ野球選手なのに?面白い受け答えばかりは出来ないよ!

なんて思いでは、プロ野球芸人枠を奪い取ることは出来ない。ある意味北海道日本ハムファイターズのレギュラーになるより難しいことかもしれない。

杉谷拳士は本業でレギュラーを勝ち取るのか?笑いにターゲットを切り替えるのか?

両方こなした時、大谷翔平を超える野球と笑いの二刀流が完成する。