巨人にFAで移籍した選手達は幸せだったのか?実績をランク付けしてみる その3


巨人FA移籍組は幸せだったのかシリーズその3。

今回は2012年移籍組から昨年までの移籍組を取り上げる。

この世代は巨人に移籍してどんな活躍をしたのだろうか?

巨人へのFA移籍組

2012年から今まで

選手名 移籍前球団 評価
杉内俊哉 ソフトバンク A
大竹寛 広島 B
片岡治大 西武 C
金城龍彦 DeNA B
相川亮二 ヤクルト C

杉内俊哉

言わずと知れたソフトバンクの左のエース。

切れ味抜群のストレートとスライダー、そしてチェンジアップ。まさに左の理想型の左腕で、そして福岡出身。

こりゃソフトバンクに身をうずめると思っていたところに降って湧いたフロントとの確執説。

一説にはフロントに「君がFA宣言しても取りに来る球団は無い」という心無い発言にブチ切れてFA宣言したとのことだが、その真意は本人しかわからない。

とはいえFA移籍当時31歳。実績抜群の左腕はいくら出しても惜しくない!と思っていたが、移籍1年目その実力を遺憾なく発揮する。

あと一人で完全試合という準完全のノーノーを達成し、12勝をマーク。その後も3年連続二桁勝利。

だが昨年股関節を故障し、ついに手術に踏み切った。5億円の年俸を自ら5千万円に下げてまで挑んだ手術で来年復帰できるのか?

もう一度あの頃の杉内に戻れれば、特Aクラスの評価に跳ね上がるだろう。

大竹寛

浦和学院のエースとして活躍しドラフト1位で広島に入団。

入団3年目に当時のクローザー永川の不調によりクローザーを努め大活躍を見せる。

その後は肩の故障から一時低迷するが、2012から2年連続で二桁勝利を上げてFA宣言。

垢抜けない田舎っぽい容姿はなかなか巨人に馴染めなかったが、今では欠かせない存在になってきている。

来季ローテーション争いは厳しさをますが、クライマックスシリーズの好投を見れば、十分戦力になれる存在だろう。

片岡治大

西武時代4年連続盗塁王を獲得したイケメンスピードスター。

とはいえ、巨人移籍前の数年間はケガに泣き本来の姿ではなかった。

そしてFAで巨人に移籍。レギュラーが定着しなかったセカンドのポジションは片岡で決まりか?と思われたがまだ本来の姿を見せられていない。

てかこれが本来の姿と疑いたくなる。本人もジャイアンツに来てから何も働けていないという通り、こんなものではないはずだ。

セカンドも激戦区となるが、FA戦士片岡はポジションを勝ち取る事が出来るのか?

金城龍彦

2000年に打率4割を達成するんじゃないか?という驚異的な打撃を披露し首位打者に輝いた横浜の金城。

奇しくもその2000年が自身キャリアハイとなってしまったが、その後も横浜、DeNAの中心選手として活躍した。

晩年は代打の切り札として活躍したが、DeNAは現役を引退しコーチ就任を要請。現役にこだわった金城はFA宣言し巨人へと移籍した。

巨人では1年しか現役生活を送れなかったが、金城のような功労者をあんな形で放出してはイケなのでは?

その影響でDeNAの山口もFA宣言を決意したのかもしれない。

選手としての成績は大きな評価には値しないが、指導者として獲得できた事を考えればいい買い物だったのではないだろうか?

相川亮二

横浜からヤクルトへと渡り歩いた打てるキャッチャー相川。

2007年には打率3割をマークし通算打率も261とキャッチャーでは秀逸な打撃力を誇る。

阿部慎之助のファーストコンバートを受け、阿部の後釜にとFAで獲得した相川だが、開幕直後にいきなり故障で離脱。

やむなく阿部慎之助が捕手復帰。しかし阿部も長続きせず正捕手は小林誠司へと移り変わった。

今年は代打の切り札的役割になったが、イマイチ成績もパッとしない。

年齢的なものもあるのだろうが、まだまだ活躍できるはずなんだけどなぁ。。

巨人にFAで移籍した選手は幸せなのか?

3回に渡り巨人に移籍してきた全FA戦士を見てきたが、良い結果となった選手もいれば、来なきゃ良かったという選手もいる。

全員幸せになった訳でもないし、もちろん全員不幸になった訳でもない。

近年はFAで移籍してきた選手が指導者としての道を歩むことも多く、外様に厳しい巨人という概念も無くなりつつある。

まぁこれだけFAで選手を獲得している球団も巨人だけ。FA選手に対する扱いは人一倍慣れている球団という事だ。

山口くん、森福くん、安心して巨人にやってきたまへ。