ヤクルトのウラディミール・バレンティンが退団の可能性が出てきたようだ。
夏前には契約更新でほぼ確定路線だったはずだが、ここにきて急転直下。
ホームラン王3度、日本記録の60ホームランをかっ飛ばした大砲をヤクルトは手放すのだろうか?
契約更新か?
契約を阻むもの
バレンティンとの契約を阻むものは3つあるようだ。
1つ目はお粗末な守備
今は主にレフトを守っているが、たしかにバレンティンの守備はいただけない。
動きも悪いし大きなミスもする。
足を故障する前は、まだそこそこのプレイを見せていたが、プロの守備としてはちょっと使えるレベルに無いと言えるだろう。
2つ目は好不調の波
今年も数字だけ見れば合格点。
打率277、ホームラン31本、打点96。
だが言われてみれば確かに一時ほどの恐怖感と威圧感は無くなっている。
コチラの記事でも書いたが、なんか無気力感を感じられた。
以前までは勝負どころで塁が空いていれば敬遠という策もあっただろうが、今は山田哲人を歩かせてバレ勝負なんてケースも出てくるほど圧倒的な存在感は薄れている。
3つ目は故障
バレンティンは日本に来て6年目のシーズンになるが、1年間通して働けたのは日本記録をマークした2013年以来。
昨年はチームがリーグ優勝したというのに、ほとんど蚊帳の外だった。
今年は久しぶりにほぼフル出場したが、故障を恐れて恐々プレイしているようにも見える。
身長は185cmで体重は公表100キロなんだそうだが、年々体重は増加しているように感じる。
となれば足にかかる負担は大きくなる。故障の可能性も高まるという方程式が当てはまる。
4つ目は高額年俸
バレンティンの今季の年俸は3億6千万円。
ホームラン60本を打ってくれるのであれば、こんな安い買い物はない。
だが故障の可能性も高く、無気力とも見えるプレイが重なるのであれば、ちょっとお値段に見合わない。
3億出せば、有望助っ人外国人を3人くらい取ってくれる。
その中の誰か一人でも当たればバレンティンよりもよい買い物が出来るかもしれない。
移籍するのなら
ただもし退団が決まったら各球団黙っていないだろう。
DH制のあるパ・リーグはもちろん、多少の守備には目を瞑ってセ・リーグの球団も大砲を獲得しに来るかもしれない。
しかもバレンティンはまだ32歳。
故障が癒えていてくれれば、まだ5年以上は活躍してくれる期待がある。
ただ起床の激しい外国人選手がそこまでモチベーションを保ってくれるか。
いずれにしろ退団するとなれば、オフの目玉的存在になるのは間違いない。