石川遼が腰痛からの復帰2戦目RIZAP・KBCオーガスタで完全優勝を達成。
見事結果にコミットしてみせた。
今後日本ツアーに数試合出場するようだが、完全復帰した石川遼のおかげでまた日本ツアーが盛り上がりを見せそうだ。
石川遼の決断
石川遼の凄さ
15歳で初優勝し、翌年プロ転向。
誰よりも若い頃からプロの一線級で活躍していたことがどれだけ凄いかは、同じ大会に兄弟で出場した石川航(わたる)君を見れば明確にわかる。
弟の石川航君は16歳で現在高校二年生。結果は最下位。
16歳の少年がプロの大会に混じれば、プロの洗礼を受けるのが当たり前なのだ。
しかし石川遼はプロの壁なんて一気に乗り越え、プロ転向後2年目には賞金王にまで登りつめてしまった。
石川は紛れも無く日本ゴルフ界の正真正銘のスーパースターだ。
スイング改造
しかし15歳くらいからプロのトップレベルで活躍してきた代償は腰痛という形で出てしまった。
そりゃ15、6歳という身体がまだ出来上がっていない頃から、一線級のトッププロと戦うスイングをしてきたのだから無理がたたるのも当たり前。
今季石川遼は、腰痛で始めてツアーから離れることになった。
そして腰に負担のかからないスイングへの改造を模索したらしい。
当然負担のかからないスイングに帰れば飛距離は落ちる。それを絶妙のアプローチを中心とした技術力でカバーすればイイ。
そんな選択肢も合ったのかもしれない。
だが石川が出した結論は、自分の特徴である飛距離を落としていては、PGAツアーのトップで活躍できる訳がない。
今のスイングを極力変えずに、強いスイングに耐えられる身体を作ることにしたんだそうだ。
その決断が間違っていないことを今回のトーナメントでいきなり証明することが出来た。
石川のスタイル
石川遼のドライバーショットは飛距離は出るが曲がり幅も大きい。
しかし曲がったあとに多彩なリカバリーショットとアプローチとパターで凌ぐ。そして勝利に結びつける。
これが石川スタイルなんだろう。
もちろんこのスタイルが全てのトーナメントで通用訳ではない。
フェアウェイを外してしまうと深いラフが待ち受けているトーナメントでは、このスタイルは機能しないかもしれない。
んがしかし、これが石川遼の闘い方。
何打差をつけていてもハラハラさせられるようなゴルフスタイル。見ている人達がワクワクするこのスタイルが石川遼らしくていいじゃないか!
もうベテランの雰囲気が漂う石川遼だがまだ24才。
この若さで小さく収まる必要はない!またもっと大きな舞台にむけて羽ばたいてほしい。