千代の富士(九重親方)がすい臓がんで死去61歳という若さ


信じられないニュースが飛び込んできた。

元横綱千代の富士、九重親方が亡くなられた。

まだ61歳という若さなのになぜなのか?未だに受け入れることが出来ない。

小さな大横綱

千代の富士とは

小さな大横綱と呼ばれた千代の富士。

優勝回数31回という白鵬、大鵬に次ぐ優勝回数を誇る名力士の一人。

当時最強と呼ばれた北の湖を倒し、横綱の座に登りつめた姿は圧倒的な人気を誇った。

千代の富士の特徴は何と言っても筋肉ムキムキのマッスルボディ。

これまでの力士といえば、ぽっちゃり体型が多かったのに、細身でガッシリとした身体の力士は注目の的になった。

スピードとパワーを兼ね備えた取り組みは、これまでの横綱とは全く違い、毎日彼の取り組みを見るのが楽しみだったのを覚えている。

ケガとの戦い

とはいえ、あの小さな身体で大柄の力士と対戦するのだから身体には大きな負担がかかったようだ。

度重なる肩の脱臼に悩まされ、度々休場することとなった。

しかし、不屈の闘志で復活し、勝利を重ね続けた。

千代の富士は、肩の脱臼癖を克服するため肩まわりの筋肉を強化し続けていた。

毎日1000回以上の腕立て伏せをしていたとも言われていますが、日々の鍛錬の繰り返しが、あの屈強な身体を支えていたのだろう。

すい臓がんとの闘い

そんな千代の富士の晩年の敵は癌だったようだ。

2015年にすい臓がんを患い闘病生活に入ったが、残念ながら症状が回復することはなかったのだろう。

すい臓がんは、自覚症状もなくがんと診断されてからの死亡率が高いガンの一つ。

あの屈強な横綱でも跳ね返せないほど厳しい病気。

もちろん定期的な検診は受けていたのだろうが、初期の状態で発見できなかった事が悔やまれる。

これからの相撲界

ライバル北の湖も62歳という若さでこの世を去ってしまったが、まさか千代の富士まで。

残念ながら今の相撲界には、かつての北の湖、千代の富士、貴乃花のような大スターがいない。

あの強かった北の湖を倒した千代の富士。

そしてその千代の富士を倒した貴乃花。

最強の横綱を破る力士の存在が相撲界を盛り上げるはず。

今最強の白鵬を倒せるような大スターの登場を相撲界は心待ちにしているだろう。

そして小さな大横綱千代の富士が相撲界に残した足跡は大きく、一生忘れられない印象を残してくれたことに感謝したい。