首位広島に連敗し、DeNAとの3連戦の初戦。
ここは連敗の傷を早めに脱却するためにもスカッと勝ちたいところ。
先発を任されたのはかつてのエース内海哲也。
しかし初回からかつてのマシンガン打線が復活したかのような弾丸の雨を浴び、見事に散ってしまった。
内海の復活
後半戦の躍進
巨人が遠ざかっていく鯉の尻尾を多少なりとも掴みかけた原動力は、間違いなく内海哲也の復活。
2年間低空飛行を続けていたかつてのエースは、オープン戦で見るも無残に打ち崩された。
誰もがもう内海は終わった・・・と思っていたが、不沈艦内海はまだまだ沈んでいなかった。
マイコラスがいないポレダもいない今村もピリッとしない、そんな隙間を埋めたのは内海哲也。
6月1日のオリックス戦で勝利を挙げてから、見事な連勝街道を走ってくれた。
かつて社会人時代にシダックスの補強選手として見ていた野村克也氏もさすが内海!と賞賛するほどのピッチングが戻りつつあった。
これは完全復活!二桁勝利もあるか?と思わせておいて~の、6失点KO。
まぁこれも内海らしいといえば内海らしいのだが。。
内海のプライド
だが巨人の首脳陣は内海のプライドに配慮はしたのだろうか?
首位広島との三連戦。
先発を任されたのはマイコラス、菅野、田口。
順当にいけば3戦目は内海だったはずだ。
一昔前なら内海を大事な3連戦で外すなんて考えられなかった。
大事な首位攻防戦でローテを再編される。しかも若い田口に変更された。
これは内海にとっては多少なりとも屈辱感があったのではないだろうか?
しかもお前は巨人のキーマンだ!と言っておきながら・・・
巨人の弱さ
今シーズン、原監督の辞任を受け急遽監督を任されたのは高橋由伸。
現役を続けるつもりだった由伸は、自主トレ先も予約済みだったのに、球団の意向を受け入れ現役を引退し監督になった。
そしてその由伸監督が巨人のキーマンとして挙げたのは、阿部、坂本、長野、菅野、内海だった。
去年このキーマン5人衆のうち機能したのは菅野だけ。
だが今年はキーマン5人が全て昨年を上回る成績を残そうとしている。
つまり由伸監督の理想通りになっているはずだ。
んがしかし、大きく成長した巨鯉は悠然と泳ぎ続け、するすると逃げていってしまう。
なぜ鯉の尻尾すら拝めないのか?
それは、キーマン以外の底上げが足りないからだろう。
広島は新井、黒田のベテラン勢、丸、菊池、鈴木、安部の20代、そしてジョンソン、ジャクソン、エルドレッドの外国人。
ベテラン、若手、外国人と全ての要素が絡み合っている。
巨人に足りないのはキーマンではなく20代の中心選手。
坂本一本だけの細い竿じゃあ、いくら巨鯉をヒットさせても、岸に寄せることすら出来ず、逃げられてしまうだけだよ。