阪神の西岡剛がタイムリーヒットを打った直後にファーストベース付近で倒れ込んでしまった。
グラウンドで一歩も動けない姿から重症なのは想像できたが、アキレス腱断裂とは。
悔しさからなのか涙を流して顔を埋める姿は、見ている方がツライくらいだった。
最下位に沈む金本阪神に取っては痛すぎる悲報だろう。
西岡剛の野球人生
スピードスター
大阪桐蔭高校時代はホームランも打てる強打者でドラフト1位で千葉ロッテマリーンズへ入団。
その後スイッチヒッターへ転向し一気にブレイク。
自慢の俊足を活かし盗塁王を獲得するとWBCで侍ジャパンにも選出された。
そして2010年は打撃も爆発し、キャリアハイの記録を残し首位打者を獲得。そしてメジャーへ。
その頃の西岡はパ・リーグを代表するスター選手だった。
髪の毛も伸ばしホスト風なルックスは、女性ファンにも大人気。
一昔前のパ・リーグそしてロッテというイメージを一新してくれた選手の一人。しかしメジャー移籍を機に歯車が狂う。
メジャーそして阪神へ
華麗な守備、シュアな打撃、そして何より俊足を武器にメジャーで活躍しれくれる姿を誰もが想像した。
イチロー、松井がメジャーで実績を残していたが、日本人の内野手はまだメジャーで活躍している選手がいなかったため西岡に向けた期待は大きかった。
しかし、ダブルプレー時の交錯プレーで骨折し戦線離脱。
その後メジャーでプレーする姿はほとんど見る事はできなかった。
そしてメジャーから阪神へ移籍。
しかしここからまた彼に度々故障がつきまとう。
昨年、一昨年と何かといっては故障で離脱し、1年間フルに活躍することが出来ない。
今年は大丈夫なのか?と思った矢先のアキレス腱断裂。
そりゃ悔しいだろうし情けない気持ちもあり、思わず涙が出てしまったのかもしれない。
アキレス腱断裂となると間違いなく今シーズンは絶望的。
来年復帰できたとしても患部が気になり以前のような姿に戻れるかどうかは分からない。
アキレス腱を断裂した野球選手といえば、広島の前田智徳や古くは大洋の遠藤といった選手がいる。
前田はアキレス腱断裂も天才的プレーでファンを沸かせたが、患部をケアするためのテーピングは欠かせなかったらしいし、疲労がたまると痛みが出るような状態だったらしい。
まだ31歳という若さの西岡にはこのまま終わって欲しくない。
もう一度再起して、停滞している金本阪神を再生するくらいの勢いで復活することを期待している。