2020年、巨人の新外国、サメ男と呼ばれたヘラルド・パーラが膝の故障を理由に帰国してしまった。
パーラは瀬戸際だよなぁ。
首位独走巨人に居場所なし…〝サメ男〟パーラは生き残れるか(東スポWeb) https://t.co/x2sxFHWO6D— ピカタロウ@副業システムエンジニア (@piccataro) October 11, 2020
ファンに愛され始めてたので悲しいよなぁ。
Gパーラ帰国へ 退団可能性も 2020年10月15日 https://t.co/EZyeUPJHcy— ピカタロウ@副業システムエンジニア (@piccataro) October 14, 2020
来年の契約がどうなるか?は、今のところ不明ではあるが、まぁおそらくこのまま契約解除となるだろう。
それにしてもなぜ巨人はコレほどまでに外国人野手の獲得が下手なのだろうか?
巨人の外国人野手
パーラというそこそこ有能な選手
2019年シーズンオフ。
FA市場はイマイチ小物感の漂う選手ばかりだったが、獲得に乗り出した巨人は珍しく全敗。
ドラフトでも、もはやお家芸とも思えるようなくじの弱さを発揮し、即戦力ルーキーを獲得することはできず、将来性を期待した選手の獲得にとどまった。
そんな中、2020年巨人が最も期待感を持って迎え入れた外国人助っ人がヘラルド・パーラだ。
メジャー通算1312安打、88本塁打。
ナショナルズのワールドシリーズ制覇に貢献した強肩強打の現役バリバリのメジャーリーガーという触れ込みでパーラは巨人と契約した。
各スポーツ番組でもパーラの映像はいろいろと流れたが、パーラの最大の特徴はプレイよりも打席に入る時のテーマソング。
娘が大好きだったという「ベイビー・シャーク」を入場曲に変更したところ、手をサメに見立てて踊るシャークダンスが大きな話題になり、本人サメとは全く関係ないのに「サメ男」のニックネームを拝した一風変わった外国人助っ人だった。
今は素人でも昔の画像くらい、いくらでも見れるYouTubeで見れる時代なので、さっそくパーラのプレイをチェックしてみた。
広角に打てる打撃、ツボにはまった時のパワー、ガッツあふれるプレイと強肩は、上手くいけば巨人にピッタリとハマるピースになるかも・・そんな予感だけは感じさせてくれた。
しかし来日後、始めてみたオープン戦でのパーラの打撃を見た瞬間・・・イヤこれ大丈夫か?という不安ばかりが募っていった。
ノーステップでタイミングを合わせようとするが全くタイミングが取れない。
たまにタイミングが合うこともあるが、せいぜいレフト前へのシングルヒット。
上背も低いパーラは、外国人助っ人特有の威圧感が全く感じられなかったのだ。
ただ、その前評判をパーラは己のバットで一気に打ち砕く。
開幕カードの阪神戦の2戦目でいきなり3ランを放ったかと思えば、3戦目には2試合連発弾をぶち込んでくれた。
おっ!これはオープン戦沈黙してたけど、シーズンでいきなり化ける有望なタイプなのか??
と、淡い期待を抱かせてくれたが、残念ながらパーラのピークはここで終わってしまう。
その後のパーラは、そこそこの成績は残してはくれたが、有望な日本人の若手を押しのけてまで起用しなければイケないほどの輝きは放てなかった。
マジメで練習熱心で、明るい性格のパーラ。
ウィーラーとの絡みは最高だったが、正直なところどうしてもいてもらわなければ困る!という成績ではないのは紛れもない事実。
巨人の外国人野手はなぜ冴えないのか?
しかし、なぜ巨人はコレほどまでに外国人野手を取るのが下手なのだろうか?
パっと思いつくだけでクロマティ以降、コレだけの外国人野手を獲得してきたが、タイトルに絡むような活躍を見せてくれた野手は一人もいない。
- モスビー
- バーフィールド
- グラッデン
- コトー
- マック
- カステヤーノ
- ダンカン
- レイサム
- ボウカー
- ロペス
- ギャレット
- ビヤヌエバ
この中でもロペスは純粋に巨人が取ってきた助っ人としてはかなり当たりだったのに、DeNAに放出してしまい移籍後にタイトルを獲得するという悪夢。。。
なぜ巨人だけこんなに外国人野手が活躍できないのだろうか?
なぜ巨人だけ・・・・
???
ちょっと待て!!
今年他の球団で活躍している外国人助っ人ってそもそもいるんか?
今年に限ってみてみれば、セもパも外国人助っ人は皆苦戦しておるではないか!!
セの打撃成績で外国人トップはヤクルト:エスコバーの16位。
中日ビシエドは打点王、DeNA外はホームランキング争いに顔を出してはいるものの、軒並み苦戦している。
パ・リーグも打撃成績トップは楽天ロメロの13位。タイトルに絡んでいる外国人選手は一人もいない。
そうなんだよ!
今の日本の野球では、外国人助っ人が簡単に活躍できるような状況ではなくなっているということなのさ。
IT・AIの進歩により以前よりはるかに分析力が上がり、そこに的確に投げる技術を有した日本人投手をパワーだけで打ち砕ける時代ではなくなっているのではないだろうか?
それを証明するように、セもパも打撃タイトル争いは中日のビシエド以外全員日本人野手になっている。
これからの時代、外国人野手は当たればラッキー、今までのように助っ人扱いになるケースは極めて稀になるのかもしれない。
まぁ、そう考えれば巨人だけが助っ人取るの下手ってワケじゃないんじゃね?w
と、自分勝手に慰めることができるんじゃないかと・・・
とはいえ、坂・岡・丸という充実したクリーンアップを持っているんだから、6番とか7番でタイトル争いをするような爆発力のある外国人助っ人をいい加減連れてきて欲しいもんだ。