ルーキー畠世周は停滞する巨人の救世主になれるのか?


ここに来てようやく首位広島に雪辱を果たす時が来た。ほんのちょっとだけだし、今更遅い感イッパイだし・・・でもまぁ猛打広島相手に2連続完封というのは嬉しいものだ。

とはいえ、これで対戦成績は3勝10敗。まだ7つもの借金を背負わされている。

ここは一気にスイープでもしてしまわないと、首位争いを繰り広げる他球団にも大きな迷惑をかける。

さすがにここは取りたい。そんな大事な一戦を任されるのはドラフト2位の畠世周。さぁ一気にスターダムに伸し上がる事は出来るのか?

畠世周って?

いわくつきのドラ2

2016年のドラフト1位は野手では大学ナンバーワンと言われた吉川。

田中を外し、佐々木を外した挙句のハズレハズレのドラフト1位。そしてその次に名前を呼ばれたのが畠世周。読み方ははたせしゅうではなくはたけせしゅうというところに注意が必要。

なので巨人が選んだ選手としては、ドラ2なのに4番目という扱いになる。ハッキリ言ってしまえば、それほど大きな期待をかけられた選手ではないってこと。

広島出身で近畿大学出身の右の本格派なんだけど、大卒投手の大豊作の年と呼ばれたドラフトの中、あまり目立たない影に隠れた存在だったような。

そんなあまり目立った存在じゃなかった畠世周がいきなりある事件で報道される。

巨人ドラフト2位の畠世周がドラフト直後に右肘手術!

オイオイ巨人のスカウト陣は、何を見てるんだ!ドラ1吉川もキャンプインと同時に上半身のコンディション不良とか言い出すし、ちゃんと見てるんかい!と誰でも言いたくなるわな。

あまり目立たなかった畠君は、こんな不名誉な事で脚光を浴びることになってしもた。

実力は?

しかしそんな畠くんは外野の声には動じなかった。いや気にはなっていたんだろうが、地道なリハビリを経て3軍戦から2軍での実戦に登板。

5試合で防御率2.70とまずまずの結果を出してついに1軍デビューの切符を掴んだ。

畠の武器は、186cmと恵まれた体格から繰り出される150キロを超える直球。これが生命線。なんだけど・・・ピッチングフォームだけを見てるとぶっちゃけ威圧感は感じない。

癖のないきれいなフォームなんだけど、なんか普通。この感覚どこかで感じたなぁ・・・あそうだ、久保だよ。

自由獲得枠があった時代、ドラフト1位待遇で指名したのは豪腕木佐貫、そして2位待遇で指名されたのが東海大の久保裕也。

久保も力強い直球と鋭い変化球が武器だったが、とにかくフォームに威圧感がない。なんか野手が投げてみるみたい。。。

大学時代の成績がずば抜けている訳ではない。直球以外コレといった武器がある訳でもない。2軍で今回の将来性を買っての起用なんだろうと思う。

とはいえ畠くんにはビッグチャンス。相手は首位を独走する猛打広島カープ。ここでカープに土をつければ一躍後半戦のローテ候補に伸し上がる。

なんとかこのチャンスは活かしてほしい。カープだってちょっとだけ追い込まれてる。

2連敗まではいいけど、まさかルーキーにまで完封されたら・・さすがにちとヤベーかも。とちょっとでも気負ってくれてると有り難い。

それほど大きな期待はしてないが、せめてカープの足元くらいは揺らしてみてくれ!