連敗街道を突き進むジャイアンツに伸し掛かるホセ・ロペスの呪い


止まらない連敗街道。光の見えないトンネルに入り込んでしまったジャイアンツ。

性格に目をつむり打撃不振の救世主として悪童クルーズを1軍に上げたのに、12打席ノーヒットと全く見当違い。

さらにクルーズと入れ替わりで2軍に落としたカミネロがいないがために、急造クローザーマシソンが9回2死から追いつかれてしまうというまさにチグハグ。

なんでこんなことになってしまったのか?まさかあの男を放出してしまった呪いが今の解けないのではないんじゃなかろうか?

ホセ・ロペスの呪い

巨人発信の外国人

今シーズンも外国人のパワーが火を吹いている。開幕当初不振に喘いでいた中日のゲレーロが、6試合連続ホームランを含む16本の本塁打を放ち現在ホームラン王争いのトップに立っている。

2位には広島愛を貫くエルドレッド。

パ・リーグではソフトバンクがロッテから強奪したデスパイネが単独トップ。2位には寿司職人レアードがつけている。

やはり外国人バッターの長打力は、日本人とは一回りも二回りも上回っている。そりゃ体格が違うもんなぁ。。。

だが今年の巨人の外国人マギーも負けてはいない。ホームランこそ6本だが打率316と不動のクリーンアップとして十分存在感を見せつけてくれている。

だけどさぁ、もったいないなんでこの選手を出してしまったんだという選手がいるのを忘れてはイケない。

そうDeNAのホセ・ロペス。今年もここまで打率315、ホームラン10本、打点44と目下打点王。イマイチ波に乗れない筒香の穴をしっかり埋めている。

この貧打線にロペスがいてくれれば、巨人ファンは苦虫を噛み潰しているのは間違いない。

伝統的に外国人バッターを取るのが下手な巨人軍。

過去を振り返り、自前で取ってきた外国人でタイトルを争ったのはクロマティだけ。

あとはローズ、ラミレス、今年のマギーと日本の球団で実績のある選手しか活躍したことがない。

そんな巨人にやって来たホセ・ロペス。思えば地味ぃ~な外国人だった。

契約金1700万円、年俸8000万円という格安の年俸で巨人に入団したロペスだったが、当時は報道すらされなかった。

そんな地味な存在だったロペスがシーズンに入ると貴重な働きをしてくれた。打率3割を超え、ホームランも二桁。え?ロペスってロッテとか広島とかに在籍してたんじゃなく巨人が自前で取ってきたの?おーたまにはやるじゃん!いい外国人取ってきたじゃん。と感心したものだった。

そしてそのホセ・ロペスが、最大の見せ場日本シリーズで大仕事を成し遂げた。

2勝3敗と王手を賭けられて迎えた2013年日本シリーズ第6戦。楽天の先発は24戦無敗、勝率1.000という驚異的数字を残したまさに無双状態の田中将大。

巨人の先発は若きエース菅野だったが、下馬評は完全に楽天有利。てか田中将大が先発した時点で先制されたら終わりという雰囲気がスタジアムに蔓延していた。なのに菅野は2点を先制されてしまう。

もう終わった。あとはマー君の一人舞台なのか。と思ったところでやってくれたよホセ・ロペス。起死回生の同点2ランを放ち、その後勢いに乗り逆転。

ホセ・ロペスの1発がこの年田中将大に唯一の黒星をつけることになった。

当然翌年ロペスの飛躍が期待されたが、1年を通じて活躍はしてくれなかった。好不調の波が大きく、主軸と呼べるほど弾けることはなかった。

そして2014年オフ、阿部慎之助のファーストコンバートに伴い、ロペスを放出する事になった。

コレだ。コレが間違いだったんだ。ホセ・ロペスという打てて守れて性格も良いしまだまだ33歳という若さ。しかも久しぶりに自前で探してきた優良外国人をミスミス手放してしまった。この判断ミスが今もチームに響いているんだ。

目先の事しか考えないフロントのチームの方針が、今の弱体化を招いている事は間違いない。

ホセ・ロペス放出の判断ミスは、しばらく巨人に伸し掛かるだろう。