WBC後も順調に成績を残しているのは巨人坂本、ソフトバンク内川、西武秋山、広島鈴木。
一方WBCの後遺症なのか?イマイチ調子が上がらないのがDeNA筒香、日本ハム中田、巨人小林、そしてこの男ヤクルトの神山田哲人。
25試合に出場しホームランは2本、打点は8、打率はなんと191。
上ばかりを見続けていた男がふと振り返ればシンガリを快走する小林誠司や梅野姿が見えて来るようになってしまった。
山田哲人に一体何が起こってしまったのか?
山田哲人を壊した男
原因はWBCではない!
WBCでは日本の投手のようなフォーシーム主体の投手は少なく、ツーシームやカットボールを主体にした細かくボールを動かす投手が多く目立った。
そんな投手達との対戦で目が慣れてしまったのか?日本の投手にはどうしても合わないという現象が出ているのかもしれないという意見もある。
でも、んなことあるか?
たかだか数試合動くボール主体の投手達と対戦していただけで、そこまでタイミングが乱れてしまうものなんだろうか?
もちろん一流どころほどアジャスト力に長けている反面、アジャストし過ぎてしまい日本の投手に合わないというのは理解できる。
だが山田哲人クラスになれば、数試合でタイミングは戻せるはずだ。でなければ長いプロ野球史の中で、誰一人達成することが出来なかった2年連続トリプルスリーなんて偉業を達成出来るはずがない。
日本野球界にもキレイな真っ直ぐではなく細かく動くボールを主体とした外国人投手もいる。だからWBCの投手達との対戦が不調の理由になると考えるほうが理解不能だ。
もしかしてモチベーションなんだろうか?
世界大会という短期決戦特有の強烈な緊張感の中での試合を経験してしまったことで、長いシーズンの試合に入ってイケて無いのだろうか?
多少はそれもあるのだろうが、山田哲人ならそんなもん関係なく来た球は打ち返す。モチベーションの低下を跳ね返す絶対的な技術力があるはずなんだ。
そう今打てないのは気持ちの問題ではない。メカニックが崩れているからだ。
何が山田哲人のメカニックを崩してしまったのか?えっ?もしかして・・・まさかアレか?
強烈なインパクト
昨シーズン序盤から圧倒的な成績を積み上げ、2年連続トリプルスリーどころか盗塁40、ホームラン40本の40-40もいけるんじゃないか?
いや打率、打点、ホームラン、盗塁の四冠王までいってしまうのでないか?という勢いだった山田哲人だが、ある日を境に一気に下降線を辿ることになる。
2016年7月30日の巨人戦。
背中に壮絶なデッドボールを食らってしまう。そうあの日から山田哲人は神と呼べるほどの活躍を見せることが無くなってしまった。
無理して試合に出場していたが、フルスイングが出来なくなってしまい成績は急降下。その後数試合出場を見合わせたが、復帰後も本調子とは程遠い姿になり、最終的に打率は304まで落ち込んでしまった。
てことは・・・山田哲人不調の真犯人はデッドボールをぶつけた田原誠次なんじゃねーのか?
1つのデッドボールを境に打者の感覚がこれほどまでに狂ってしまうものなのか?
かつて阪神タイガースに所属していた田淵幸一が広島の外木場から頭部に死球を受け、その後体質が変わってしまうほどの衝撃だったという逸話がある。
しかし田淵はその後王の連続ホームラン王の記録を止めるなど打者としては見事な復活を遂げている。
だが山田哲人は、明らかにあの死球後からパフォーマンスが落ちている気がしてならないんだ。
WBCの一次予選もイマイチだったし、今の状態も神レベルの山田哲人からはかけ離れたものになっている。
打撃は一瞬の勝負。コンマ数秒タイミングが外れただけで結果は大きく変わる。
息が止まるほどのデッドボールを受けた経験が、山田哲人の感性をほんのコンマ数秒鈍らせているんじゃないだろうか?一瞬の恐怖感が未だに抜けないんじゃないだろうか?
もしそうだとしたら巨人ファンとして本当に申し訳ない気持ちでイッパイだ。。
山田哲人は小林誠司と打率で争うようなレベルの打者ではない。
日本の記録を次々と塗り替え、日本の内野手がメジャーでも中軸を打てるということを証明できる数少ないプレイヤーだ。
まだシーズンは始まったばかりだが、元気のない山田哲人を見ていると「田原のせいだ」という気持ちが消えることがない。。