2016年セ・リーグ全日程終了タイトルホルダーを振り返る


2016年セ・リーグの全日程が終了。

巨人はデーゲーム、広島はナイトゲームだったため、万が一鈴木が5の5を記録したら、とそわそわしていたが、流石に5打数5安打は無茶な数字。

とはいえ、レギュラーに定着してほぼ1年目なのに鈴木の打撃成績は特筆すべき数字。

衣笠、山本浩二、江藤、新井に続くカープの右の大砲は、後10年は安泰かと思うと羨ましい限りだ。

2016年セ・リーグタイトルホルダー

打撃部門

首位打者は初の打撃三部門タイトル獲得を果たした坂本勇人。

最多安打を獲得したのが2012年、その後は徐々に打撃成績が下がっていき、淡白な打席も増えた。

坂本の凡退をパロディするモノマネ芸人の「さかとも」が人気になるほど、坂本言えば淡白が代名詞のようになってしまった。

しかし今年は違った。やはりプレミア12の出場が大きな転機になったのだろう。

首位打者、キャプテン、ショート完璧に巨人の顔になった坂本。来年以降巨人は坂本のチームとして形成されていくだろう。

ホームラン、打点の二冠はこちらも打撃三部門はつタイトルの筒香嘉智。

一時伸び悩んでいたが、中畑清前監督から筒香と心中する!という言葉をいただき徐々に覚醒。

特に今年は夏場以降いきなりホームラン製造機に進化を遂げ、神山田哲人をあっという間に抜き去り、その後は一人旅になるほどブッチギリを見せた。

来年この男に期待されるのは三冠王とチームの優勝。優勝から遠ざかっているDeNAを優勝に導くためには、筒香の爆発は欠かせない。

その他盗塁王は2年連続トリプルスリーの山田哲人。途中デッドボールを受け、10試合の欠場は痛かった。うちの田原がゴメンナサイ。

最多安打は、広島の菊池。今年の広島優勝の原動力は間違いなくキクマルコンビ。MVPの最有力候補だろう。

投手部門

最多勝、勝率は16勝でチームメイトのジョンソンを振り切り野村祐輔が獲得。

巨人の菅野、ロッテ藤岡とならび大学ビッグ3と呼ばれ、一足に先に新人王を獲得したノムスケもここ2年は低迷。

ぶっちゃけ野村が先発だとラッキーと思うほど安定感が無かったが、今年は見事にマエケンの穴を埋めた。

ノムスケがチームの柱になれば、黒田も安心して・・・引退するのかな?

防御率は菅野智之。なんと最多奪三振もゲット。

今年は圧倒的なピッチング!というテーマからキャンプを過ごした菅野は正に有言実行。

前半戦は防御率0点台と正に圧倒的だったが、貧打巨人に無き勝利数は9で終わる。

課題としては、後半戦のピッチングだろう。

前半戦は打たれる気がしなかったが、後半はいきなり連打を浴び崩れるケースも目立った。

既にど柱のエースだが、真のエースになるためにももう一枚殻を破って怪物になって欲しい。

最優秀救援投手は澤村拓一。

なんだかんだ言われたが、1年間クローザーとして働き37セーブ。

8度の失敗があまりにも印象的過ぎたため、評価も割れるかもしれないが、タイトルを獲得するのは並大抵の事ではない。

この数字は素直に評価すべきだろう。

最優秀中継ぎ投手は巨人のスコット・マシソン。

70試合登板でホールド数は49。

この男がいなかったら巨人はBクラスになっていたかもしれない。それほど価値のある鉄腕だ。

来年はマシソンの登板数を減らせるように各投手気合を入れて欲しい。

総括

今年は打撃のタイトルも投手のタイトルもすべてAクラスのチームから排出された。

唯一奮闘したのはトリプルスリーの山田哲人くらいだろう。

阪神、中日はチームの成績も悪く、目立った活躍をする選手も出てこなかった。

チームが低迷していてもせめて一人くらいタイトルに絡んでいてくれると応援する方も応援のしがいがあるのだが。。。