WBC病なのか?WBCを契機に調子を崩す選手がいる。
かつて松坂大輔は、第二回のWBC後大きく調子を崩し、前年とは別人のようになってしまった過去がある。
今回のWBC後も山田哲人、筒香嘉智、中田翔といった主力級は本来の実力を発揮できずにいる。
そしてジャイアンツの小林誠司も深刻なWBC病に悩んでいる。
開幕から19試合を経過した時点で打率は脅威の127、打点は驚愕のゼロ。
これが本来の姿といえばまぁそうなんだが、いくらなんでも低すぎるだろ。
小林誠司の本当の実力
WBCはマグレ?
WBCで小林誠司は侍ジャパンの正捕手として予選リーグから全試合でスタメンマスクを被った。
7試合に出場し打率450はチームメイトの坂本勇人を上回りチームNo1となった。
打点も6、ホームランも1本。
プロ通算8本しかホームランを打っていない男が、昨年打率204という低打率に苦しんだ男が、期待されていなかった打撃でも強烈な輝きを放った。
誰もが真の正捕手として小林が世界の舞台で覚醒した。そう思ったはずだ。
帰国後は本人も想像してなかっただろう。予想を上回る小林フィーバーになっていた。
オープン戦に復帰しただけで球場全体から拍手が沸き起こる。ちょっとした異常事態。
しかし、シーズンが始まると小林誠司はいつもの小林誠司に戻ってしまった。
しつけの出来ていない飼い犬を数週間トレーナーに預け、しっかりとしつけが出来るようになって帰ってきたはずなのに、家に戻ればいつもの聞き分けのない子犬のまま。また振り出しに戻ってしまったのさ。
そうなんだ、コレが本来の小林誠司なんだよ。世界大会という短期決戦でたまたま調子のピークが来ただけの話だ。
思えば確かにホームランも打っていたが、フルスイングした打球がピッチャー前にボテボテで転がり、それがタイムリーになったなんて事もあったしな。
なんてこたぁない。たまたまなんだよ。
世界大会の場合、小林誠司の打撃の情報なんてそれほど調査されていないはずだから守備位置だって雑になる。
だけどシーズンは違う。対戦投手の球質と小林の打球方向を分析して緻密な守備位置を敷く。だからWBCではたまたま抜けていた打球が野手の手に収まってしまう。そうなんだよ。たまたまなんだよ。
って思うのは簡単じゃないか!!
世界大会のたった7試合好調だっただけで巨人の正捕手として定着されちゃったら困るんだよ!
だから期待を込めて言わせてもらうよ。
小林誠司はこれから必ず蘇る!
決意を込めた望んだ2017シーズン。
巨人を長年支えた偉大なる正捕手阿部慎之助の元で修行を積み、サラサラヘアーを丸刈りに刈り込んで自分と本気で向き合った。
今の自分に足りないモノは何なのか?
肩だけは一級品。誰にも負けない自信がある。だけど今プロとして通用しているのは肩だけだ。
キャッチングもリードも捕手としての能力はまだまだ足りない。それよりもっと足りないのはバッティング。もっと力強く、相手に脅威を与えるようなバッターにならなければならない。
そんな悲壮感を込めて自分を追い込んできた。その地道な努力は必ず報われる時が来るはずだ。
千賀のフォークを後ろに逸らすことはなくなった。守備面では既に結果が出始めているじゃないか。
後は打撃だけだ。自主トレ、キャンプと追い込んできた結果。WBCという大舞台での実績。この経験が必ずや夏場を迎える頃実績となって芽を出しはめるはずだ。
大丈夫。小林誠司はこんなもんじゃない。シーズン終了後間違いなく小林誠司は復活している。
断言してもいい!小林誠司は必ずや今よりも打率を1割は上げるだろう・・・(現在打率127)。