WBC2次リーグ、落とせないキューバ戦を接戦の末振り切り準決勝進出に王手をかけた。
先発陣は石川、菅野と打ち込まれたが、中継ぎから抑え、そして打線の踏ん張りで勝利をモノにしている。
そんな侍ジャパンで今MVPを選ぶとしたら誰になるだろう?
完璧なピッチングを見せる牧田?3本のホームランを放っている中田?ラッキーボーイ的活躍を見せている小林?
イヤイヤ、現時点でMVPを選ぶのなら神の手を持つセカンド菊池涼介だろ。
菊池涼介
鉄壁の守備
延長線にまでもつれ込んだオランダ戦。
勝負の分かれ道になったのは7回裏。日本のマウンドには楽天の若きクローザー松井裕樹。
テンポよくワンアウトを奪ったが、そこから細かい制球に苦しみフォアボールを許す。
1死1塁。打席にはイチローのシーズン安打記録を超えるのでは?という成績を残したボガーツ。
さすがにバリバリのメジャーリーガー。明らかなボール球には全く手を出してくれない。次第にカウントを崩し苦しくなっていく。
そしてフルカウントからボガーツが放った打球は松井の股間を抜けていった。
ヤバイ。ランナーが溜まってまたピンチを招いてしまう。
と画面が切り替わった瞬間、忍者のようにボールに飛び込んだ男がいた。広島カープの菊池涼介。
完全にセンターに抜けるであろう打球を菊池は横っ飛びで捕球し、なんとそこからグラブトス。この男捕っただけでは飽き足らずさらにダブルプレーまで狙っていたんだそうだ。
恐るべき守備力。
9回裏、同点に追いつかれたシーンの打球も通常なら楽々センター前に抜ける打球。
でも、菊池なら捕ってくれるかも!と日本の野球ファン全てが期待してしまう。実況アナウンサーも「菊池!」と叫んでしまうほど、菊池ならなんとかしてくれのでは?と思わせてくれるほど彼の存在は大き過ぎる。
実はこの場で菊池には誤っておきたいんだ。
オレは侍ジャパンのセカンドは山田哲人しかいない!と思っていたからだ。
菊池も素晴らしい選手なんだが、走攻守三拍子揃った山田哲人を外す訳にはいかない。
DHには大谷翔平がいる。山田を不慣れなサードに回して打撃に影響を与えさせてはいけない。
となればやっぱりセカンドは山田だろう。
だがそんな悩みは一気に吹っ飛んだ。大谷翔平が辞退したおかげといってイイだろう。幸いにも山田哲人と菊池涼介の二人を併用することが出来た。
大谷翔平という最高のピースは失ってしまったが、その代わりに手に入れたセカンド菊池。まさかこれほどまでに侍ジャパンに好影響をもたらすとは。
侍ジャパンのセカンドには全てのボールをもぎ取ってしまう神がいる。
菊池涼介は侍ジャパンには欠かせない存在だ。