第4回WBCという祭りが終わった!侍ジャパンの戦いを振り返ろう


第4回WBC、残念ながら侍ジャパンはメジャー軍団をズラリ揃えたアメリカに接戦で敗れ、準決勝敗退となってしまった。

3月7日から始まったわずか2週間程度の祭りは、儚く終わってしまった(もちろん決勝が残っているが今のテンションでは感情移入することは難しい)。

とはいえ、やはり世界大会が素晴らしいことを痛感させられた。WBCの感想をツラツラと語ってみたい。

第4回WBC

サッカーワールドカップと比較して

WBCはメジャーリーグの開幕、日本各国の開幕目前の時期にシレッと開催される。

しかも予選から決勝までわずか2週間。

サッカーワールドカップのように長い期間欠けて世界各地で予選を行い、本戦に向かうというような長い戦いではない。

あっという間の2週間。

これはこれでコンパクトにまとめられていてかなり盛り上がることが立証された。

ただ裏を返せば、サッカーのように野球を国レベルでやっている国が圧倒的に少ないという事。

第4回ではイスラエルのような以外な国の快進撃を見ることが出来たが、次回はもっと見知らぬ国の大躍進を見てみたいものだ。

それにより野球というスポーツがどんどん世界規模の大会へと広がっていくはずだから。

ミスが勝敗を分けるだけでなく選手生命まで

第3回WBCで未だに語り継がれているシーンは、勝負どころでの内川の走塁ミス。

3対1と負けているシーンでのビッグチャンスをふいにしてしまったあのプレー。内川の涙が未だに忘れられない。

そして今回もまた日本のミスに付け込まれアメリカに敗退してしまった。

再三のファインプレーいや神技的プレーで日本を救ってきた名手菊池のまさかのエラーから失点を許した。

侍ジャパンのムードメーカー、熱男ことサード松田のちょっとしたジャッグルの隙に生還されてしまった。

かつてオリンピックで致命的なエラーを連発した当時西武ライオンズのGG佐藤は、その後エラーのGGというイメージを払拭できず選手生命を終えることになった。

菊池も松田も試合終了後、責任を感じているような発言を繰り返していた。

野球というスポーツは、チームプレーでありながらも個人プレーの側面を持つ不思議なスポーツ。

そのためどうしてもミスをすると大々的にピックアップされてしまうが、世界大会という独特の緊張感の中、普段ならあり得ないプレーが出てしまうのは仕方ない。

今回の菊池、松田のプレーは慣れないアメリカの天然芝スタジアムに雨で濡れたフィールドという悪い要素が重なった上でのプレー。

二人を責めるのはいくらなんでもコク過ぎる。そのミスを取り返せなかった打線がアメリカに及ばなかった。ただそれだけだ。

8回裏の攻撃は?

2対1、1点ビハインドで迎えた8回裏、ラッキーボーイ小林誠司の代打内川が天才ヒットマンぶりを遺憾なく発揮し、芸術的な右打ちで出塁。

ノーアウト1塁。絶好の好機が訪れた。打席には国宝級の神山田哲人。

そんな山田に小久保監督が命じた作戦は、送りバント。

あの山田哲人に送りバント。

あの山田哲人に!!

しつこいかもしれないが、あの山田哲人にバントかよ?日本のファンはどう思ったのだろうか?

確かに虎の子のノーアウトのランナー。キッチリと送ってホームランを打っている菊池、そしてクリーンアップへと繋ぎたい。その気持は十分わかる。

だがなかなかアメリカ投手陣を打ち崩せない侍ジャパン。塁上を賑わすこともなく、得点シーンも菊池のソロだけ。

こんな閉塞感のある試合のムードを一気に変えることが出来るのは、山田哲人や筒香のようなスーパースターの一撃なんじゃないだろうか?

小久保監督は、ノーアウト1塁から無条件でバントで送って1アウト2塁というような野球はやりたくないと語っていた。それなのにこのシーンで。。

結果としてはこの回得点を上げることは出来なかった。

積極的な作戦で結果を出してきた侍ジャパン。あそこは山田に賭けてほしかった。唯一悔やまれる展開になってしまったと言ってもイイだろう。

投手陣は?

バリバリのメジャーリーガーをずらりと揃えたアメリカ打線。

メジャー通算208本塁打のジャンカルロ・スタントンが8番というクレイジーな打線。

そこに真っ向から立ち向かった先発の菅野智之。

菅野はエラー絡みの1失点以外は完全にゲームを支配した。

後を継いだ絶好調の千賀も圧倒的なパフォーマンスを見せてくれた。

メジャーをずらりと揃えた打線でも、日本の一線級の投手陣はそうそう打たれるものではない。そのことは完全に証明された。

巨人ファンとしては、菅野の好投はとてもうれしいニュースだが、ここまで出来るのなら将来メジャーで・・・という思いもあり、複雑な気持ちでもある。

MVPは?

第4回侍ジャパンのMVPを選ぶとしたら誰だろう?

投手陣からは先発、中継ぎと投手陣の軸となり支えてくれたソフトバンクの千賀。

準決勝は出番が無かったが、やはり世界大会では無双状態だった牧田。

全試合4番に座り、ホームラン3本と存在感を見せつけた筒香。

準決勝こそ痛恨のエラーを喫したが、再三のファインプレーでチームを救った菊池。

いやいや、やっぱり今大会のMVPはキャッチャー小林誠司だろう。

正捕手不在という異例の状態で始まった第4回WBC。

正捕手候補として期待していた楽天の嶋が離脱。

日本ハム大野は、強化試合で3つの盗塁を献上してしまう。

じゃお前しかいないじゃん。と消去法で正捕手の座が回ってきた小林誠司だったが、世界大会という舞台はイマイチ伸び悩んでいた男を一気に覚醒させてくれた。

投手陣を導くリードと気配り、お化けフォークを物ともしないキャッチング。そして鬼のような強肩。

それだけでなく、期待していなかった打撃面でも4割を超える打率を残すほどの充実ぶり。

小林誠司なくして予選大会全勝という結果は無かったのではないだろうか。

総括

やっぱりWBCは面白い。

普段野球を見ないような人達も世界大会で盛り上がれば、みんながテレビに釘付けになる。

それほど人気スポーツでもなかったラグビーが、ワールドカップで躍進を見せれば、五郎丸がコマーシャルに引っ張りだこになるほど人気になる。

だから世界大会は大事なんだ。

WBC廃止論もあるらしい。野球というスポーツの性質上、世界大会で故障をしてしまうとその後のチームに多大なる影響を与える。

いろいろな意見あるだろうが、侍ジャパンの動向に全ての注目が集まった2週間。最高の祭りだった。

4年後はどんな侍ジャパンになるのだろうか?またいい夢を見れることを期待したい。

ありがとう侍ジャパン。

SNSでもご購読できます。

コメントを残す

*