巨人ローテーション争いの最終枠をゲットするのは桜井俊貴だ


大型補強でブクブクのメタボ状態に膨らんだ巨人の戦力。

外野手、内野手とも熾烈なポジション争いになるが、先発ローテーションも負けないくらいの激戦区。

最終的に激戦区を制し、ローテーションの柱になるのは一体誰なのか?

巨人のローテーション

5番手6番手を掴むのは?

今シーズンの巨人のローテーション、決定しているのは菅野、マイコラス、田口、そして順当ならDeNAから移籍してきた山口。

そして5番手は内海、吉川の左腕の争いになるだろう。

その後に続く6番手は群雄割拠。

プロ通算142勝、今シーズンは完全復活を目指す杉内、クライマックスシリーズで好投を見せた大竹の二人のFA組。

先発転向を目指す宮國、2軍で圧倒的な成績を残した江柄子。

ルーキーイヤーに9勝を上げた高木。

そんな先輩たちに待ったをかける存在になるのが昨年のドラフト1位桜井俊貴。

巨人のドラ1の中では圧倒的に地味な存在になっている感は否めない桜井。

あれ俺出席番号20だったのにいつから21になったんだっけ?あっそっか、転校生の桜井が来たから1個後ろにズレたんだっけ?

というくらい存在感が薄ぅ~くなってしまっている。

だがしかしそんな薄いキャラの桜井が、今シーズンこそ存在感を発揮するために猛烈なアピールをしている。

1年目1軍での登板はわずか1度しか無かった桜井は、シーズン終了後アジア・ウインターリーグに参加し、圧倒的なパフォーマンスを披露。

そして自主トレから己を鍛え上げ、万全の体調でキャンプイン。

キャンプ開始後早々にブルペン入りするほどの仕上がりを見せている。

もちろん真価を試されるのはここから先。まだ紅白戦も始まっていない状況で判断は出来ない。

がしかし、今年の桜井は顔が違う!

本当の本気、今年アピールできなきゃ後はないくらいの悲壮感をあの凹凸のある表情から十分感じ取ることが出来る。

これだ、コレだよ。男ならやる時はやる!そんな時の表情は、声をかけることすら躊躇するくらいの威圧感があるものだ。

即戦力右腕と期待されながら、1勝どころか1試合しか投げられなかった自分に腹を立てているのだろう。

北の大地のかつのでドラフト1位は、プロ7年目にしてようやく尻に火がついた。

それでもかつてのスターは取り上げてもらえる。今年こそは、今年こそは、と6年も7年も取り扱って貰えるのだ。

だが桜井は違う。高校時代甲子園を沸かした訳でもなく、ハンカチで汗を拭う姿が絵になるようなタイプではない。

地味キャラなのだ。だからこそ、結果でコミットしないと数年後誰からも思い出されない存在になってしまうのだ。

だからこそ必死。今年しか無いと必死にアピールを続けている。

今シーズン5枚目になるのか?6枚目になるのかは分からないが、桜井俊貴は間違いなくローテーションに食い込んでくるはずだ。