4番にドカッと座っている阿部慎之助の好調が持続している。
23試合連続ヒットで自己記録を更新。あのガッツ小笠原に続く巨人歴代4位の記録らしい。
もうキャッチャーとしての復帰は誰も望まないほど、打棒が完全に復活している。
シーズン前の阿部慎之助
阿部の使い方
長年巨人の大黒柱として活躍してきた阿部慎之助。
強打で守備の要のキャッチャー、一時はキャプテンも努め本当に頼れる男だった。
しかしここ数年の阿部慎之助の衰えぶりを見ると、もうあの頃の阿部には戻れないのかとも正直思っていた。
長年の疲労からか首の痛みは慢性的になっているようで、キャッチャーの激務はもう厳しい。
とはいえファーストに置いておくには2割4分台と物足りない数字。
打てない、守れない、走れないでは、どうやって阿部を使えばイイのか首脳陣も悩んだはずだ。
由伸監督は思い切ってシーズン前キャッチャーへの復帰に踏み切ったが、残念ながらその思いは叶わなかった。
もしかしてDH制のあるパ・リーグであれば、まだまだ阿部の打力は活かせるのではないだろうか？
シーズン前トレードというシュミレーションまでしてしまうほど、阿部の居場所は巨人の中で狭まれていった。
んがしかし、やっぱり阿部慎之助が巨人を離れることは考えられないだろう。
もし巨人の戦力になれないのなら、潔くユニホームを脱ぐ男だから。
4番打者とは？
最も打力のある選手は、1回に打席が回ってくる3番に置いたほうがイイとか。
一番打順が回ってくる1番に置いたほうがイイとか。
いろいろな説はある。
だが今の阿部慎之助の姿を見ていると、4番打者というのはもちろん打てなきゃ困るが、だだ打つだけで良いという打順ではないことを思い知らされる。
困ったときに何とか返してくれる。
時にはチャンスメークをし、自信がホームに返ってこれる。
試合の流れを一気に変えてくれる。
チームに勢いを与えてくれる。
とにかく信頼感がある。
こんないろんな要素を満たした打者が4番打者なのだろう。
北海道日本ハムの栗山監督が中田翔に4番を任せ続けるのは、そんな日本を代表する4番打者に成長して欲しいという思いなのではないだろうか？
今年の巨人に待ちに待った頼れる4番打者が出てきてくれた。
もうこの勢いを止めることはかなーり難しいよ！
