昨シーズン、巨人は外国人助っ人に泣かされた。
開幕ローテーション候補だったマイコラスはいない。ポレダは力を発揮できず2軍に落ちてしまった。
ギャレットは前半戦絶不調。クルーズのちゃらんぽらんプレイにも散々泣かされた。
1年通して働いてくれたのは、鉄腕マシソンただ一人。
しかし、春のキャンプ今年の外国人助っ人は何かが違う・・・ように今のところは見えるのだが。
外国人助っ人
突然別人のようになる助っ人
巨人史上最強の助っ人と言えば、ウォーレン・クロマティ。
現役メジャーリーガーとして日本にやって来たクロマティは、来日早々その実力を遺憾なく発揮した。
明るいキャラクターでファンに愛されたクロマティ。
しかし1988年、シーズン途中に死球を受けて骨折し、そのまま復帰することなくシーズンを終えた。
シーズン終了後のクロマティは、バンドを組んだり芸能活動を始めたりと、どう見ても野球に対する情熱は下がっているように感じられた。
だがその翌年、日本初の4割打者になると宣言したクロマティは、史上初めて規定打席到達時まで4割をキープし、最終的には378という圧倒的な高打率で首位打者を獲得した。
いきなり別人のような活躍を見せてくれた。
外国人って気分屋なんだろうか?ある日突然変わることがあるらしい。
そんな予感をさせる今シーズンのジャイアンツ春のキャンプ。
昨年とは違う!今年はキレない!とやけに優等生になっているマイコラス。
もうワガママは言わないよ!チームのために頑張るよ!とこちらも一気に改心した感のあるクルーズ。
ボクは引っ張りだけじゃないよ!左方向にも長打を打てるんだよ!と逆方向への打撃をアピールするギャレット。
この3人が本当に変わってくれるのなら、マギーやカミネロの補強は不要。
君たちが本来の力を発揮してくれれば、上積みのない本来の戦力でも十分戦えたはずだ。
だがしかし、3人揃っていきなり変わることは出来るのだろうか?
契約最終年のマイコラスだが、どうもメジャー志向が高いらしい。日本であまり無理をせず、来季以降はメジャーでという気持ちがあれば、一昨年のようなパフォーマンスは期待しにくい。
さらに最もアテにならないのがクルーズ。
メキシコのお坊ちゃまとして育ってきたワガママ坊やがそう簡単に改心できるとは思えない。プレイスタイルは変えられても性格だけは治らないからね。
期待度が高いのはギャレット。
ハマスタ以外では扇風機同然だったが、あれだけ真面目なのであれば、もう少し柔軟性を身につけることは出来るかもしれない。
もちろんこの外国人助っ人全員が去年とは別人のようになってくれたなら、今シーズンは圧倒的な差をつけてゴールテープを切るだろう。