2016年ドラフト会議も終わり、FAでの移籍も一段落。
通年なら来季の戦力の話に花が咲く頃だが、今年は既に来年のドラフト会議の話題がチラホラ出て来る。
それはやはり超高校球スラッガー清宮幸太郎の進路が気になるからだろう。
真のスラッガー
高橋由伸が求めるもの
高橋由伸監督はもし自軍に大谷翔平がいたらどちらで使いたいか?という問に打者で使いたいと回答している。
その理由は、まず毎日試合で見ることが出来ること。
そして好投手というのは毎年現れるが、清原、松井クラスの真のスラッガーはそうそう現れるものではない。だからこそ、そんな素材を持った選手は打者として大きく育てたいという気持ちが強いのだろう。
確かにそうかもしれない。
今年DeNAの筒香が大覚醒し、日本人でホームラン王を争える素材にまで成長したが、筒香クラスの選手がチームに現れるようになるまで5年いや10年かかると言っても言い過ぎではない。
打者も毎年長打力があるという選手は現れるが、その選手がホームランだけじゃなく選球眼を身に着け、1軍の投手の変化球に対応し、外国人選手を押しのけホームラン王のタイトルを取れるような存在になれるような逸材はそうそう出てこない。
だからこそ、高橋由伸はそこまでの大物になれる素材清宮幸太郎を欲しがるのだろう。
清宮幸太郎の進路
高校卒業後プロ入りを目指すと思われていた清宮幸太郎だが、ここに来て早稲田大学進学という話を聞く。
むしろプロ入りよりも大学進学が濃厚なんじゃないか?という説もある。
しかしハッキリ言って清宮幸太郎にとって大学進学はマイナスにしかならないんじゃないだろうか?
確かに早稲田実業学校から早稲田大学というのは既定のライン。
6大学野球で高橋由伸が持つ通算ホームラン記録を抜けるかどうか?という興味もあるっちゃある。
だけど清宮幸太郎が目指す数字はそこではない。
清原和博が記録した、高卒1年目ルーキーのホームラン記録なんじゃないだろうか?
清原は、高卒1年目から1軍に定着し高卒ルーキーにも関わらず4番を務め31本ものホームランをかっ飛ばした。
この記録は松井秀喜も今をときめく山田哲人も筒香嘉智ですら、全く手が届く可能性すら無かった数字。
この記録を打ち破る可能性があるのは、既に完成形の域にある清宮幸太郎くらいしかいない。
そんな逸材である清宮にとって6大学野球は狭すぎる空間。もっと大きな舞台でいきなり花を咲かせて欲しい。
来季終了後、大谷翔平のメジャー移籍という話も出ている。山田哲人もヤクルトでは賄いきれずメジャーへ移籍してしまうかもしれない。
となれば、次世代のNPBを支えるのは清宮世代。その中心にいる清宮は大学なんて回り道をせず、真っ向から清原、松井の記録に挑戦して欲しいものだ。