オーストラリアで行われた、ISPSハンダW杯は松山英樹、石川遼の豪華日本コンビが追い上げを見せたが届かず6位という結果に終わった。
優勝したのはデンマークチーム。
日本チームも7つスコアを伸ばしたが、上が6つも伸ばされたのではそりゃ届かない。
今年は残念ながら優勝には手が届かなかった。
松山英樹のペア
石川遼の思い
ゴルフW杯は、世界ランク最高位の選手がペアリングを指名することが出来る。
松山英樹は、迷わずに石川遼をペアに指名した。
当時、石川遼は腰痛が悪化しトーナメントから離れていた。復帰を目指しリハビリ中の身だったが、それでも松山は石川を指名。
石川遼は「本当に自分でいいのか?」と戸惑ったらしい。
かつてジュニア時代からライバルとして火花を散らしていたが、ここ数年上下関係は完全に入れ替わってしまった。
ジュニア時代は雲の上の存在だった石川遼を松山英樹は徐々に追い越し、今では大きな差をつけている。
さらに石川は腰痛に苦しみ本来の姿ではない。となれば賞金王争いをしている池田勇太、谷原秀人やリオオリンピックに出場した片山晋呉もいる。
今の自分では英樹のパートナーは荷が重いんじゃないのか?石川はかなり悩んだのだろう。
でも試合後のインタビューで松山はこう言った。パートナーは石川遼しか考えていなかった。他の選手は考えられないと。
それだけ松山は石川遼を高く評価している。まだアメリカで勝てていないが、いずれ彼なら必ず勝てる時が来る。
そして一緒にメジャーを狙える。そういうスター性のある選手だと分かっているから指名しだのだろう。
石川遼でイイではなく、石川遼じゃなきゃダメなんだよ!
W杯の結果
今回優勝したのはデンマークのソレン・ケルドセンとトービヨン・オルセンのペア。
世界ランクで見ると45位と67位のコンビ。
ハッキリ言ってビッグネームのコンビではないが、W杯は二人が噛み合ってしまえば、世界ランクに関係なく優勝が狙える事は立証された。
松山・石川のコンビは十分戦えるどころか次回は優勝も狙えるコンビだ。
ただ今回のW杯はビッグネームの出場が少なく、その点は寂しさも感じる。
出場選手一覧を見渡すとビッグネームはリッキー・ファウラーとアダム・スコットくらい。
ジェイソン・デイ、ダスティン・ジョンソン、ジョーダン・スピースと言った世界ランキング上位の選手は出場しなかった。
リオオリンピックもそうだったが、どうしても男子ゴルフは世界対抗という形式が受け入れられず盛り上がらないのかもしれない。
だが実際に見てみるとやはりチーム戦は独特の面白さがある。
二人でラインを読み合ったり、トッププロが二人で交互にボールを打ち合ったり、普段は見られないプレイを見ることが出来る。
東京オリンピックでもゴルフは正式競技として採用されるようだが、リオのような個人戦ではなく、W杯のようなチーム戦のほうが確実に盛り上がるだろう。