日本シリーズも終わり、これから本格的なストーブリーグが始まる。
注目のFA戦線は西武の岸孝之がFA権を行使がほぼ確定し、他球団への移籍になりそうな気配。
日本一に輝いた北海道日本ハムファイターズの陽岱鋼もFA宣言の方向。日本ハムは引き留めはしない球団のため、こちらも移籍がほぼ確実だろう。
2016年FA戦士
岸孝之
通算101勝を上げている岸は各球団喉から手が出るほど欲しい存在。
長年西武のエースとして君臨し、二桁勝利を7度も記録している計算できる好投手。
岸が入団することで、確実に勝利を10個上積み出来るんだから、いくら出しても獲得したいところ。
さらに岸の魅力は使い減りしないところ。
150キロ近いスピードで押しまくるタイプではなく、急速以上に速く見えるフォーシームとスローカーブを織り交ぜた緩急自在のピッチングスタイル。
現在31歳。確実にあと5年以上は働いてくれるポテンシャルがある。これは争奪戦になるのは間違いない。
今のところ東北出身のため地元楽天が有利友いわれているが、FAとなったらクレクレ君の阪神・巨人もだまっていない。
これだけの好投手が地元だからアッサリ楽天というのは面白くない。
札束が舞い散るドロドロの争奪戦になるかもしれない。
陽岱鋼
日本シリーズを制覇した北海道日本ハムファイターズ。
胴上げの瞬間、陽岱鋼はセンターの守備位置にいた。
歓喜の輪の中で一人男泣きをする陽岱鋼。チームへの思いだったのか、感極まった涙は感動的でも合った。
しかし2016日本シリーズは、陽岱鋼の商品価値を大きく下げるシリーズになってしまった。
9打数ノーヒット。全くタイミングの合わないスイングを見たら、ハッキリ言って打てる気がしない感じがした。
短期決戦で調子が戻るのをまっているヒマはない。
栗山監督は、陽岱鋼をスタメンから外し、勝利を優先する作戦で見事シリーズを制覇した。
ここまで脆いバッティングを見せられると、各球団二の足を踏んでしまうかもしれない。
とはいえ、今年の打率は293でリーグ8位。
たまたま調子が悪かった日本シリーズだけで評価するのは、さすがに安直だろう。
ただオリックスの糸井と比較すると物足りない感は否めない。
広い守備範囲と打撃は魅力だが、盗塁数はわずかに5。
機動力があるようなイメージだが、ここ数年盗塁数は減り続けている。実は陽岱鋼は機動力不足なのだ。
そこへ来て陽岱鋼の年俸は1億6千万円で人的補償が必要なBランク。
となれば無理してまで獲得しに行く球団は限られるのかもしれない。
今のところ楽天、オリックスという声もあるが、果たしてどこが獲りにいくのか?