巨人の重信慎之介が出場機会を求めてセカンドに挑戦している。
本来外野手だが、外野はレフトは残留するのならギャレット、ライトは長野。残るセンターを複数の候補で争うことになる。
もち立岡や橋本がレギュラーに定着した場合、重信の出場機会は減る一方。
そこでぽっかり空いているセカンドにということなのだらろうが、果たして重信は自分の特徴を活かせるのだろうか?
2番打者
2番最強説
昨年攻撃的2番打者としてヤクルトをセ・リーグ制覇に導いたのは川端慎吾。
今年DeNAのラミレス監督も2番に梶谷を配置したいと考えていた。
メジャーでも2番打者に強打者を置く形が主流になってきている。
カブスで主に2番打者を務めるのは、ホームラン39本のブライアント。
メジャーでも日本でも2番打者に攻撃的な打者を配置するスタイルがスタンダードになりつつある。
なぜ2番に強打者なのか?
1番バッターが塁に出て、2番打者がバントで送り、クリーンアップで返す。
これが打順の王道だった。
しかし、メジャーではそもそも犠牲バントでアウトを1つ献上するほうが効率が悪いという考え方になってきているようだ。
1番打者が出塁したら、2番打者の長打でノーアウト2、3塁というビッグチャンスが作れる。
そうなれば3、4番の犠牲フライでも点が入る。1死ランナー2塁よりもよほど効率イイかもしれない。
もう一つ2番に非力な打者を置かない理由は、投手の高速化。
ウェイトトレーニングの手法が進歩し、選手は年々大型化し、投手のスピードも上がりつつある。
大谷翔平が165キロを記録したのをみればわかるが、今時150キロでは誰も驚かない時代になっている。
となると速球に打ち負けない打者を上位に置かなければ、得点機会はグッと減ってしまう。
重信の生きる道
由伸監督はどちらかというとオーソドックスな野球を好む。
なので1番に出塁率の高い打者を置き、2番で送り3番坂本以下で返す野球を目指すのかもしれない。
となれば2番打者は小技の効く打者がイイのかもしれない。
だがいくら小技が効くとは言え、150キロを打ち返せるパンチ力がないと上位打線では物足りない。
だから重信が1軍で活躍したいのなら、時には強引に引っ張りライトの頭上を超える、もしくはスタンドまで運び込むような長打力を身に着けないとライバルにはかなわないだろう。
セカンドの守備もイイが、自慢のスピードを活かすためにも、このオフは是非ともパワーを身に付けて欲しい。
あれだけの俊足があるのだから、パワーさえあれば大きな武器になるはずだ。