キラキラ世代の田口麗斗が土壇場で巨人を救う


連敗すれば早々と広島にマジックが点灯する首位攻防戦。

初戦の先発予定はかつてのエース内海、だったが雨で順延。

となればこれまでだったら間違いなく内海のスライドだったはずだが、由伸監督が選んだのは内海のをスキップの田口麗斗(かずと)勝負だった。

田口麗斗とは?

西の田口

巨人で投げてはいるがこの男広島出身だったりする。

高校時代は甲子園で1試合22奪三振という守備イラないじゃん!的な快投を見せた松井裕樹と比較されたほどの存在だったらしい。

巨人スカウトは東の松井、西の田口と呼んでいたんだとか。

その松井は楽天に入団し、1年目は先発で安定感のないピッチングとなってしまったが2年目で抑えに転向し、絶対的なクローザーにまで成長した。

一方の田口も2年目で1軍に合流し、いつもそこそこの投球を見せるが、終盤つかまってしまうケースが多かった。

しかし今年の田口は一味違う。

開幕からローテーションを守り続けているのは、菅野と田口だけなんだから。

右と左

巨人の生え抜きのエースといえば右投手のイメージが強い。

堀内、江川、西本、斎藤、桑田、槇原、上原などなど。

左のエース級となるともちろん内海はいるが、あとは宮本?新浦?くらいなんだろうか。

なので久しぶりに現れた左のエース候補が田口の姿は、シーズン後半に入ってくるほどたくましく見えるようになってきた。

右の菅野、左の田口という左右のエースが出てくれば、しばらく巨人のローテーションは盤石になってくるに違いない。

田口麗斗(かずと)、名前だけ一見すると正直キラキラ系の臭いがしてしまう。

本人もまだ20歳だけに笑顔にもあどけなさが残る、ポケモンGOがバッチリ似合うゆとり感溢れる若者だ。

だがしかし、いざマウンドに上がれば単なるゆとり世代の若者ではない。

もはや首位攻防戦の大事な一戦を任されるほどの投手に成長している。

左右のエースがガッチリと守り、ようやく火を吹き出した打線と噛み合い出したら、もしかしたらという場面くらいは作れるのかもしれない。