広島カープの黒田博樹が、日米通算200勝を達成した。
日米通算で200勝を達成したのは、言うまでもなく野茂英雄ただ一人なのだが、野茂の場合は日本からアメリカに渡ってそれっきりの記録。
黒田の場合は、日本→アメリカ→日本と最終的に200勝目を日本しかも地元広島で達成してくれたのだから、ファンの興奮も最高潮だろう。
広島カープの勢い
今年の広島
ここ数年カープ女子という言葉が広まり、広島に限らず全国的にファンを獲得しつつある広島カープ。
しかし、市民球団で資金面に乏しい広島は、自前の戦力でいいところまではいくが、頂点まではなかなか上り詰めることは出来ない。
だが今年は違う。2位に11ゲーム差をつけてダントツの1位。
8月にはマジックが点灯し、このままぶっちぎりで逃げ切る勢いだ。
さらに新井の2000本、そして黒田の200勝。
もう盆と正月とクリスマスとゴールデンウィークがまとめて来たようなご褒美だらけの年になりそうだ。
黒田の凄さ
昨年メジャーの数億円のオファーを蹴って、広島に入団した黒田。
男気入団と呼ばれ大絶賛を受けたが、今年のモチベーションに悩んだのかもしれない。
しかし通算200勝、そしてマエケン無き後のチームを支え優勝へ!という強い意識が41歳の彼を突き動かしているのだろう。
彼の凄さはメジャーという空間にしっかりとアジャストしたスタイルに変更できたこと。
日本時代は、150キロを超えるフォーシームとスプリットがメインのイメージだったが、球数制限が厳しく短い期間のローテに対応するために、フォーシームよりも球を動かすツーシームメインに変貌していった。
長年染み付いたスタイルを柔軟に変更し、高いレベルで極められる技術力が黒田の凄さなんじゃないだろうか?
名球会の価値
200勝、2000本という話になると必ず出てくる話題が日本プロ野球名球会。
投手の場合200勝もしくは250セーブ以上、打者の場合2000本以上の安打を放った選手が入会可能。
日米の記録も通算されるが、記録は日本から始まる必要があるらしいので当然黒田も入会できる。
しかしこの数字どうみてもおかしくないか?
打者の場合100安打を20年続ければ2000本。
投手の場合10勝を20年続ければ200勝。
もちろん両方共大変な数字なのはわかるが、打者で年間100安打以上する先週は毎年20~30人くらいはいる。
だが二桁勝利を上げられる投手は年間で数名。
それを示すように打者の2000本安打達成者は山ほどいるが、投手の200勝はごくわずか。
明らかに投手と打者では価値の差がありすぎる。
ということで投手の数字を下げるよりも打者の数字を上げてみてはどうだろうか?
2000本安打から2500本安打へ。
そうすれば、名球会入りを拒否している落合も面倒な勧誘を受けなくて済むからねw