マギーが7号ソロを含む5打点で、交流戦苦手としていた千葉ロッテに爆勝した。
マギーの成績は打率316、ホームラン7本、打点34。
ゲレーロやエルドレッドほどの爆発力はないが、見事なまでの安定感。
貧打巨人を坂本と二人で支えているのは間違いなくマギー。もしマギーを取ってなかったらと思うと正直ゾッとする。
大補強の理由
マギーは必要だったのか?
シーズン前、巨人のレギュラー争いで注目的だったのはレフトとセカンド、そしてサードをどうするのか?だった。
サードの本命は当然昨シーズン3割、25本、ベストナインにゴールデングラブ賞と見事な成績を残した村田修一。
しかし、高橋由伸監督が先発スタメンに選んだのは元楽天のケーシー・マギーだった。
巨人ファンの多くは村田の先発を期待していたことだろう。
だからシーズン序盤戦、マギーが打つと複雑な気持ちだった。マギーが活躍すればそりゃチームの勝利に繋がる。でもその分村田の先発は遠ざかる。なんとも言えない気持ちでマギーの打撃を見つめていた。
だが真面目外人マギーは、しっかりと結果を残し続ける。勝っても負けても負けても負けても、マギーはいつもセンター前にキッチリとヒットを打ち続けた。
気がつきゃ一時チームメイトの坂本勇人を抜いて首位打者に立つほどの活躍だった。
でもそもそもなんでマギーが必要だったのか?それは村田の代わりではなく、阿部慎之助の代役として期待されていたからだ。
阿部慎之助の打力は群を抜いている。しかしここ数年ケガで一年間通してゲームに出続けた事はない。阿部がいなくなると巨人の得点力は一気に下がってしまう。だから阿部が抜けた時のバックアップとしてマギーを用意していたのだ。それがついに現実になる時が来ている。
阿部慎之助の凋落
春先、圧倒的な存在感でチームを引っ張り続けた阿部慎之助だったが、その威圧感は交流戦まで続くことは無かった。
3、4月の成績は打率305、ホームラン5本、打点はなんと23。それが5月になると打率は200まで落ち込みホームランは3本、打点は13まで下降する。6月はさらに酷い。打率205、ホームランは0本、打点もわずかに3。(プロ野球ヌルデータ置き場より)。
アレだけdisられた長野にも打率で抜かれ、絶不調と言われるDeNAの筒香と打点も変わらない。
下半身に不安を抱えているのが原因なんだろうが、もう阿部慎之助は1年間通して活躍できないことが完全に証明される形になってしまった。
シーズン開幕前、俺達はそろそろ阿部慎之助から卒業しなければイケないと思っていた。
しかし、開幕直後あまりの絶好調ぶりに阿部慎之助キャリアハイじゃね?なんて掌返しをしてしまっていた。
でもやっぱりもう阿部慎之助に頼り切りではイケない。いやもう阿部慎之助をスタメンで使わせているようじゃダメなんだ。そのくらい深刻な状況かもしれない。
ぶっちゃけ阿部のファーストの守備はイケてない。走塁に関しては目を覆いたくなるような状況だ。
阿部慎之助を4番に置かざるを得ない状況がそもそもダメなんだ。
指名打者のないセ・リーグにとってファーストというポジションは、パワーの有る外国人打者のために明けておきたいポジション。
ここが阿部に奪われてしまうため巨人打線は迫力が無いんだ。
巨人史上最強の捕手阿部慎之助。長年巨人を支え続けた阿部慎之助。その神通力は確実にイヤ強烈に弱くなってしまっている。