WBCが盛り上がりを見せる中、オープン戦順調に最下位をひた走る我らがジャイアンツ。
期待している若手はアピール不足、大金払って獲得した陽岱鋼もドスコイ山口も未だ1軍に合流できない。
チーム状況はまさに最悪。
そんな中で、まさかのアピールを続けている男がいる。プロ9年目の中井大介。
オープン戦打率は8割超え。打ち出の小槌状態となっている中井のバット。
果たしてこのまま真の覚醒劇をプロ9年目の男が見せることが出来るのだろうか?
中井大介
チャンスを活かせない男
北海道日本ハムファイターズ斎藤佑樹がプロ入り7年目にしてようやく本気になった。
トータルワークアウトのケビン山崎に師事し肉体改造に取り組み、食生活も一から見直しているらしい。
1番調子の良かった高校3年生時代のフォームを取り戻すために自身の身体をいじめ抜き開幕ローテーションの座を狙っている。
だが世間から「今さら?」という声が上がる。確かに今さらだ。
比較してしまうのもなんだが、チームメイトの大谷翔平は、プロ入り当初から野球だけに専念し、常に肉体の強化に取り組み、プロ入り5年目にしてサイボーグのような鋼の肉体を手に入れている。
元々才能のある人間がさらに己を磨き続ければ、165キロも出せるし規格外のホームランだって打てるようになるものだ。
6年間結果が出なかった。んじゃそろそろ本気になって鍛えてみるか?ってそんなんじゃ遅すぎるんだよ。
中井大介も散々期待されながら1軍で結果を残すことは出来なかった。
大田泰示とともに常に将来の主力候補と呼ばれながら、枢軸と呼ばれる巨人の四天王の座を脅かすどころか、レギュラー争いからも脱落していった。
そんな男がプロ9年目にしてオープン戦で猛アピールを続けている。
ただ中井大介も今さら感が満載だ。
新卒で入社し、徐々に仕事を覚えてきた部下に大きな仕事を任せてみた。
ところがいつになっても着手している報告が来ない。
あの件どうなってるんだ?と聞いても「今やってます」というそば屋の出前のような返事ばかり。
一向に進捗が見えず、このままでは大クレームに発展してしまう。仕方なく部下の仕事を肩代わりしプロジェクトを進めていく。
ひとしきり落ち着いた頃に、あの書類作ってきました。って今さらかよ!!
そんな思いを多くの巨人ファンは中井大介に抱いてしまうんじゃないだろうか?
2軍ではタイトルを獲得するほどの活躍を見せ、平成生まれ初のホームランも記録。
2013年にはセカンドの定位置を獲得し、坂本勇人との大型二遊間が出来上がる。誰もが期待していたはずなのに・・・その後はずっと低空飛行。
それ以降は大田泰示と二人でブレイクしきれなかったコンビを形成するようになってしまった。
そんな相方の大田泰示は、北海道日本ハムファイターズへと移籍していった。
これからはピン芸人としてやっていかなければならない。結婚もした。今年活躍できなかったら間違いなく戦力外だ!
ついに中井大介の尻に火がついたのだろうか。オープン戦で中井大介が大炎上している。
そもそも中井がセカンドに定着していれば、クルーズも片岡もドラ1の吉川だっていらなかったはずだ。立岡のコンバートなんて以ての外。
実はセカンドの隠れた大本命は中井大介だったのか?
混戦模様のレギュラー争いを全くのノーマークだった9歳馬の中井が直線一気にごぼう抜き。
そんな爽快なシーンを開幕で見られるかもしれない。
巨人ファンは今さら感を感じながらも心のなかでは中井の覚醒に少しだけ期待している。
今年こそこのまま炎上し続け、開幕時には満開の桜を咲かせてほしいものだ。