沢村拓一の開幕一軍が怪しくなってきた。
今季オープン戦初登板となった日本ハム戦では、初球がいきなりスッポぬけまさかの危険球退場。
たった1球だけで話題を一気に持っていってしまう。ある意味持っている男だ。
だがその後オープン戦では一度も登板なし。右肩のコンディションに不安があるのか、このまま開幕は二軍で迎える事になりそうだ。
果たして巨人のクローザーは誰になるのだろうか?
巨人のクローザー
長期政権
巨人軍のクローザー。
ある意味日本一激務なポジションかもしれない。
プロ野球ファンには大きく分けて2種類の属性に分けられる。
1つ目はおらがチームの大ファンという属性。
カープ女子や熱狂的な虎キチ。地元九州を愛するホークスファン、北の大地北海道の日本ハムファン。
そしてそれとは別にもう一つの属性がある。それはアンチ巨人。
プロ野球も巨人、大鵬、卵焼きなんて昭和の時代では無くなった。
巨人戦が地上波を独占するようなこともなく、プロ野球ファンの大半が巨人ファン、日本全国巨人ファンなんて時代はとっくのとうに終わっている。
それでもまだ根強く残っているアンチ巨人。
特に贔屓のチームがあるわけでもない。ただ巨人が勝つだけで胸くそ悪い。巨人だけには優勝して欲しくない。そんな属性のファンが未だに多く存在するのも現実。
そりゃ球界の盟主巨人軍という器に溺れ、好き勝手やって来たのだから賛否両論の否の部分が大きくなるのも当たり前。
SNSがもう少し前に流行していたら、一時の巨人の行動は毎日炎上していたほど好き勝手やっていたと言えるだろう。
そんな巨人軍なんだもん。多かれ少なかれ注目の的になる。
未だにセ・リーグ各球団は巨人だけには負けたくない。巨人戦で大仕事を果たしてメジャーになってやるという気持ちで臨む選手もいるだろう。
だから巨人はいつもゲーム終盤戦、猛烈なプレッシャーと戦うことになる。
何点リードしていてもゲーム終盤はいつも重苦しい雰囲気。
確実に勝ちゲームの流れでもクローザーが一気に試合をぶち壊してしまえば翌日のスポーツ紙の一面は確定だ。
毎日毎日想像を絶するプレッシャーと戦うポジション。それが巨人のクローザー。
だから巨人のクローザーは皆長続きしない。
第一次原政権で抜擢された河原純一も2年目にはぶっ壊れ、気がつけば各球団を渡り歩くようになってしまった。
伝説の名古屋対決10.8決戦で登板した三本柱の一角槙原寛己も巨人のクローザーという立場は荷が重く、ちょっとボールが先行するといつも怯えたマルチーズのようなつぶらな瞳になってしまっていた。
今シーズン楽天にテスト入団した久保裕也もクローザーを出来たのは半年程度。
圧倒的安定感を見せた西村健太朗も3年持つことは無かった。
2年連続クローザーを務めた筋肉マン沢村拓一も昨シーズンセーブ王のタイトルを獲得したが、シーズン終盤から乱れるシーンが多くなり、大事なセーブ機会に失敗する事も増えていった。
クローザー生活3年目。沢村はまだ28歳。彼の将来を考えたら一度クローザーの重責から外してあげてもイイのかもしれない。
今シーズンはマシソンに加えアルキメデス・カミネロという新助っ人を獲得し今のところ使える目途も立っている。
今年はゲームの最後を締めるのは筋肉マンではなく助っ人外国人になるのだろうか?
でもオレはやっぱりクローザーは筋肉マン沢村拓一に任せたい。
マシソンもいつまでも巨人いてくれる訳ではない。カミネロだってシーズンに入ればどうなるかわからない。
確かに沢村に安定感はない。訳の分からない大暴投を突然ぶっ込んできたりする。
そんな沢村のドタバタ劇も今の巨人に趣を与えてくれるんじゃんないか。
果たして沢村は開幕に間に合うのかどうか?沢村の復活に期待がかかる。