村田と阿部のバックアップ的役割として獲得したはずのケーシー・マギー。
いざ来日してみるとちょっと太目の体型が気にはなったが、真摯に取り組む姿勢と破壊力があり確実性もある打撃が高い評価を受けている。
これはバックアップではもったいない。そうだセカンド決まってないじゃん。
メジャーでもちょっとだけやってた経験あるらしいし、セカンド守らせたら強力打線になるんじゃね?
って一昔前もそんな事あったよなぁ。。
超攻撃的打線
攻撃か?守りか?
1999年、元西武ライオンズに所属していたドミンゴ・マルチネスを獲得。
ポッチャリとした癒し系キャラからマルちゃんという愛称で親しまれたマルチネス。
その打力は群を抜いていたのだが、指名打者制のない巨人ではファースト以外守る場所がない。
しかしファーストには清原和博がいる。そのため苦肉の策でマルチネスをレフトで器用するが、投手陣からは大バッシング。
残念ながらマルちゃんは、守備力を打力でカバーすることは出来ず、巨人はその年優勝を逃している。
そして2003年、ヤクルトからやってきたロベルト・ペタジーニ。
ヤクルト時代2度のホームラン王に輝いた打撃力はもはや何も言うことはないのだが、ペタジーニもファーストしか守れない。
でやっぱりファーストには清原和博がいる。でしかたなくライトを守ったりするが、ペタジーニのライトの守備はお粗末そのもの。
こちらも守備力を打力では補いきれなかった。
このような過去の例を見てみればわかる。
ケーシー・マギーをセカンドで使おうなんて愚策以外の何物でもない。
しかもセカンド候補には守備力の高い選手で溢れている。
クルーズもいるし片岡もいる。それ以外にも候補は目白押しだ。
そんな有力候補を押しのけてまでも打力を優先するためにマギーをセカンドなんて絶対にやってはいけない。
でも、でもなんだ。
それでもセカンドでマギーを使いたくなる気持ちは痛いほどわかる。
それほど、ここ数年の巨人の貧打ぶりは目を覆うほど酷いからだ。
一昨年、第二次原政権最終年、巨人は歴史的貧打に苦しんだ。
原監督は猫の目打線で打順をこねくり回し、盗塁、バントを駆使しながらなんとか2位に踏み止まった。
昨年、後を受け継いだ由伸政権はじっと我慢を貫いた。
その結果、坂本、村田、阿部、長野の再生には成功したが、閉塞感のある打線から抜け出すことは出来なかった。
もう一本。もう一人主軸がほしい。
ムラのあるギャレットは意外性はあるが確実性は欠ける。
立岡、重信あたりをセカンドに置けば機動力は増すが、破壊力には欠ける。
だからこそもう一本の柱を作るためにもマギーをどこかで使いたい。
1番陽岱鋼、2番長野、3番坂本、4番阿部、5番マギー、6番村田、7番ギャレット、8番小林。
こんな打線が組めるのであれば、ようやくここ数年続いた貧打から抜け出せるんじゃないだろうか?
セカンドマギー。オレはこの選択を否定しないよ。