2016年オフ、積極果敢な補強策に出た巨人は、DeNAの山口、ソフトバンクの森福、元楽天マギー、日本ハムの吉川でとどまらず、ついには陽岱鋼にまで手を出した。
なぜ巨人は投手だけでなく、陽岱鋼まで必要だったのか?
それは長野久義がだらしないからなんだ。
長野久義
ジャイアンツ愛
オレは昔長野久義を好きになれなかった。
そもそもNPBにドラフト制度がある以上、選手はドラフトに従うべきだと考えている。
だからドラフトでゴネて入団した江川卓、元木大介、菅野智之のやり方はあまり好きではない。
ジャイアンツ愛と言えばそれまでなんだろうが、ドラフトという制度を否定するやり方はあまり好きではない。
長野久義もその典型例。大学卒業後日本ハムからドラフト4位で指名を受けるが入団を拒否して社会人へ。
その後2度めのドラフトでロッテから2位指名を受けるがまたしても拒否。
ようやく2009年ドラフト1位で巨人から指名を受けプロ入り。
2回も遠回りした長野は、入団当時既に25歳になっていた。
こんなに遠回りした長野って本当にドラ1で獲るほどの逸材なの?
ロッテのドラフトも4位、日本ハムからのドラフト指名も2位。ちょっと評価高すぎるんじゃね?と思ってしまったが、遅咲きのルーキーは結果で世間を黙らせた。
入団初年度からレギュラーに定着し、打率288、ホームラン19本で巨人勢3年連続の新人王を獲得した。
さらに翌年には首位打者を獲得し、巨人の打撃三部門では松井秀喜以来の日本人タイトルホルダーに輝いた。
ごめん長野。ドラフトなんちゃらなんてジジ臭い事を言ってしまいオレが悪かった。
君は間違いなくこれからの巨人を支えていく男だよ!アレックス・ラミレスも将来の四番は長野で決まり!と太鼓判を推していた。
もうこれからは坂本・長野サカチョーの時代だよ!巨人ファンはみんなそう思っていたはずだ。
長野の立ち位置
そんな長野はここ2年不甲斐ないシーズンを送っている。
昨年に至ってはボール球ばかりに手を出しすぎて、当時の原監督から病院での動体視力検査を求められたほどだ。
今年もシーズン半ば四番を任されたが、思うような結果が出ず阿部慎之助にその座を譲り渡した。
2014年の膝のケガの影響なんだろうか?もはや長野は主砲では無くなってしまった。
だから陽岱鋼が必要だったのだろう。
長野が四番としてしっかりとした成績を残していれば、もう一枠の外野のポジションは伸び悩んでいる若手を起用することが出来る。
しかしその長野自身がだらしないから、もう一人軸になる外野手が欲しかった。
それじゃダメだろ!悲しすぎるだろ長野くん!
オレは今シーズン開幕前、3番坂本、4番長野、5番阿部、6番村田、7番大田という打線を期待していた。
次世代の4番は長野しかいないと思っていたのに何やってんだよ!
来季長野の立ち位置は非常に苦しくなる。
坂本を3番に固定するのなら、陽岱鋼は恐らく1番だろう。4番は阿部かマギー。
長野は5番に入るのか?いや7番まで落ちるのか?どちらにしろ長野を軸にして打線を決めることはなく、流動的に決められる立場になる。
それでイイのか?2度もジャイアンツ愛を貫いてまで入団したのにこのままでイイのか?
来季もう一度輝きを取り戻す長野の姿をオレは期待している。