宮崎で行われたダンロップフェニックス。
首位を独走するのは世界一の飛ばし屋ブルックス・ケプカ。
5打差の3位からスタートした池田勇太は、61という大会タイのスコアで猛追するが、1打及ばず無念の2位。
しかしこれで賞金王争いは谷原秀人を抜き1位に。念願の賞金王獲得はもう目の前に迫っている。
池田勇太と賞金王
ブルックス・ケプカ
池田にとって勝ちたかったダンロップフェニックスだが、ケプカの圧力は圧倒的だった。
身長185cmと海外ではさほど大きな選手ではないが、その飛距離は他を圧倒する。
平均飛距離318ヤードを記録しPGAツアー1位になったこともある、世界屈指の飛ばし屋だ。
その分ショートゲームに難があるのか?と思いきや本人曰くパッティングが得意らしい。
スタッツを見るとまぁそれほど上手い方では無さそうだが、自分が得意というのだから上手いのだろう。
アレだけ飛んで、パットも入れば日本人はなかなか勝負にならない。松山英樹以外は。
だが、そんなケプカに飛距離では30ヤード以上置いていかれる池田が、1打差まで迫ったのだから大健闘モノ。
ゴルフは飛距離だけじゃない!ということを多少なりとも証明できたんじゃないだろうか?
賞金王は?
池田勇太は残念ながら賞金王に縁がない。
最も賞金王に近付いたのは2009年。年間4勝を上げ賞金王確実か?と思ったところに現れた若きスーパースター石川遼。
当時池田勇太も23歳という若さだったが、石川遼はそれを遥かに上回る18歳。
そんな18歳の少年に賞金王をさらわれてから、池田勇太は賞金王に縁がない。
30歳になった今年最大のチャンス。このチャンスは逃してはイケない。
池田のファッション
池田勇太は2016シーズン思い切ったイメージ・チェンジをしてきた。
クラブの契約フリーにし、ウェアも今までのツータックパンツから一気にイメージを変え、最新のファッションを取り入れるようになった。
プライベートでも以前は、ダブルのスーツにセカンドバッグという昭和からタイムスリップしてきたような格好だったが、今では洗練されたファッションに切り替えてきているらしい。
中年ゴルフファンにとっては、池田勇太はあのバブル期のゴルフファッションを貫いて欲しい!という願いもあったと思うが、心機一転新しいシーズンに望みたいという気持ちが強かったのだろう。
リオオリンピック出場という大役を務めた2016シーズン。最後の最後を笑顔で締めくくることが出来るだろうか?