松山英樹が初日からトップを守り続け、2016三井住友VISA太平洋マスターズで完全優勝を成し遂げた。
スコアは23アンダーまで伸ばし大会新記録。
これでココ最近の4試合で4戦3勝、2位が一回。もう誰も追いつけないまさに異次元に行ってしまった感がある。
松山英樹がいなければ
2位以下は?
松山が23アンダー。2位のソン・ヨンハンに7打差をつける圧勝劇。
本人は日本記録の28アンダーを目指していたというのだから、最早レベルが違いすぎる。
前半戦はダブルボギーもあり、スコアを伸ばせずに暗雲が漂ったが、それもつかの間の。
サンデーバックナインは連続バーディで一気に後続を突き放してしまう。
技術も勝ち方も身に付けた松山を倒すのは相当難しいだろう。
ドライバーは?
松山が三井住友VISAで選んだドライバーは、これまでエースドライバーとして使用していたSRIXONのZR-30ではなく、ここ数試合使用しているキャロウェイのビッグバーサのようだった。
※詳細は正式発表後に。
松山はバッバ・ワトソンやダスティン・ジョンソンに比べれば、それほど飛ぶ方ではなかったが、今大会ではドライビングディスタンスも1位。
常に320ヤード近いドライブを放ち、同組のパク・サンヒョンを30ヤード以上置き去りにしていた。
肉体改造の効果が覿面だったのか、確実に飛距離は伸びている。
17ホール、228ヤードのショートホールでは、大半の選手は4アイアンまたはユーティリティを握る中、松山は6アイアン。
高い弾道でグリーンを捉える事が出来るため、ボールを止めることが出来る。コレでは他の選手が敵う訳がない。
パターが凄い
ここ数試合の松山はとにかくパターが凄い。
5メートル前後のパットは、ほとんどカップインできなくてもホールをかすめて止まる。
スタンスはワイドに広げ、肘は折り曲げ一見初心者のような五角形を作る。
そこから一定のストロークで放たれるパットは方向性も距離感も抜群。
プロでもパットの好調は長く続かないものなんだそうだが、既に4試合つまり16日以上好調を続けている。
もはや調子の善し悪しではなく技術が一ランク上に上がったという事なんだろう。
松山がいて良かった
しかしホント松山がいて良かった。
小平が最終ホールでイーグルを奪取して2位潜り込んだが、それまではリーダーズボードは韓国人だらけ。
松山がいなかったら間違いなく韓国勢の優勝争いになっていただろう。
韓国人プレイヤーはキム・キョンテもそうだが、みんなスラッとした体型でそれほど距離も出ない。
日本人も体型では負けた無いはずなのに、韓国勢にイイようにやられ過ぎだろう。
松山は日本でのトーナメントは、日本オープンと三井住友の2試合だけ。これからは松山英樹には頼れない。
賞金王争いをしている、池田、谷原さらに宮里、片岡あたりがもう少しトーナメントを盛り上げないと、日本ツアーはホント人気無くなる一方だよ。
松山以外の日本人の奮起にも期待したい。