三井住友VISA太平洋マスターズ2日目、松山英樹はこの日も好調をキープ。
7バーディ、1ボギーの66でスコアを13アンダーに伸ばし、この日も単独トップに躍り出た。
しかしちょっといただけないシーンも。
ミスショットした直後、7番アイアンに怒りを込めて体重をかけ、シャフトを折り曲げてしまった。
世界7位にランキングされたトッププロなんだから、この手のマナー違反は控えたいところだ。
松山英樹のマナー
クラブに当たるクセ
松山英樹がクラブに当たったのは昨日だけじゃない。
ドライバーを叩きつけシャフトをへし折ったこともあった。
さらにパットをはずした直後グリーンをパターで叩き同伴競技者にTwitterで批判されたこともあった。
これから絶対にメジャーを勝つ男。マナーに関してはさらに目が厳しくなるだろうから、イライラはモノに当たらないようコントロール出来るようになって欲しい。
とはいえ、松山もまだまだ24歳という若さ。
熱くなる部分も決して忘れてはいけない。
松山以外の日本選手
松山のマナーも気になるが、それよりも気になった発言があった。
初日に2位につけた宮本勝昌のコメントだ。
宮本は初日からぶっち切りのプレイを見せる松山英樹に対して「ステンソンもマキロイも勝てないんだから日本人が勝てるわけがない」という発言を残した。
もちろんベテランの宮本らしいファンサービスの発言なのだろうが、ちょっとこの発言はいただけない。
かつてダルビッシュが相手チームに対して、自分が投げる試合は打てるわけがない。負けが決まっているというようなネガティブな発言を耳にしたらしい。
そんな相手と真剣勝負が出来るわけがない。初めから勝とうという気がない相手と戦う気になれない。とダルビッシュは自身の居場所をメジャーリーグに求めてしまった。
宮本の発言もそうだろう。もう日本人じゃ松山に勝てるわけがない!というのなら松山だって日本でプレイする気にならない。
初めから勝てないと思っているプレイヤーばかりのトーナメントにどんな価値があるというのか?
かつて現在シニアプロとして活躍して言う高橋勝成は、全盛期のジャンボ尾崎とマッチプレーを争い、37ホールの死闘を制し優勝した。
当時のジャンボ尾崎といえば、距離は桁違いでセカンドの番手は3番手くらい違う。その上アプローチもパターもメチャメチャ上手い。
そんな相手とがっぷり四ツに組んでも勝ち目はない。高橋勝成は自分のプレイを貫き、ジャンボにプレッシャーをかけ続け見事ジャンボ尾崎を討ち取る事に成功した。
非力だって弱くたって勝てることはある。勝負は下駄を履くまで分からない。だからこそ面白いのでは無いだろうか?
宮本のネガティブなコメントは、停滞している日本の男子プロゴルフツアーの姿を自ら認めてしまっているような気がしてならない。
日本のツアーのレベルを引き上げるためにも、日本のプロゴルファー全員が松山英樹を引きずり落とすくらいの気持ちで臨まないと、決して日本のツアーが隆盛を取り戻す事はない。