巨人ではひたすら眠り続けてしまった大田泰示が北の大地で覚醒するのだろうか?
高校通算65本塁打。身長188cm、95キロ。類まれな身体能力を誇る大田泰示。
プレッシャーだらけの巨人とは違い、伸び伸びと開放感あふれる環境でプレイすることが出来る北海道日本ハムファイターズは、確かに大田には適しているのかもしれない。
しかし何かが引っかかる。栗山監督が絶賛する男。そんな男がいたような気が・・・あっ!あいつだ!
大田泰示は覚醒するのか?
栗山監督が溺愛する男
栗山監督が事あるごとに高い評価をする男といえば、そうハンカチ王子斎藤佑樹だ。
巨人との交流戦でセットアッパーとして登板した斎藤佑樹。球場は割れんばかりの大歓声に包まれた。
そして斎藤佑樹はわずか8球で三者凡退に抑えた。
その姿を見て栗山監督は「球場を支配する」と形容し、大きな賛辞を送った。
就任1年目、いきなりダルビッシュが抜けてしまうという状況だったが、ダルビッシュの後釜に斎藤佑樹を開幕投手に指名するなど異例の高待遇を与えた。
しかしあれから6年、斎藤佑樹が目を覚ますことはない。そうあまりに栗山監督の評価が高すぎて斎藤佑樹の姿と被ってしまうのだ。
北海道の環境
とはいえ北海道の緩い環境は大田には最適なのは間違いない。
広い大地、温かいファン、結果だけを求められる巨人とは違い、毎日記者に追い回されることもない。
この環境であれば、大田は失敗を恐れず本来の姿を取り戻せるかもしれない。
だが巨人から北海道に移籍したG戦士達は本当にみんな活躍したのだろうか?
最近では矢野謙次。2015年シーズン途中で日本ハムに移籍し、直後に猛打賞、さらに3ランホームランを放つなど華々しい活躍を見せた。
しかし2016年は怪我もあり出場試合数は34試合で打率207、ホームラン1本。巨人時代とあまり変わらない。
大スキャンダルをしてしまい日本ハムに移籍した二岡智宏。
移籍前に坂本にレギュラーの座を奪われた形となったが、日本ハムでもレギュラーに返り咲く事はなかった。晩年代打の切り札として活躍したが、復活という形とは程遠い。
岡島秀樹は巨人から日本ハムに移籍後、セットアッパーとして優勝に貢献する大活躍を見せた。が日本ハムで働いたのは1年だけだ。
北の大地で全員が活躍できる訳ではない。北だからなんとかなると安易に考えてはイケない。
初めての心境
今まで巨人で出場機会に恵まれず、他球団に移籍した選手には心から頑張ってほしいと願ったものだ。
前述の矢野謙次もそう、片岡の人的補償で西武に移籍した脇谷もそう、近鉄で居場所を作った吉岡もそう、楽天に移籍した金刃もそう。
しかし大田泰示だけは何か違う感情がある。
活躍して欲しい一方、大活躍までされてしまうと悔しさの方が大きいかもしれない。
もう一年我慢して出場機会を与えていればと思ってしまう気がする。
それほど思い入れが強かったのだろう。
だが巨人で結果が出せなかったのも事実。出場機会を与えなかったのも事実。
大田泰示が覚醒したらそれは巨人の環境が悪かった。ただそれだけだ。
やはり大田泰示の覚醒を心から願うしか無い。大田よ「やるなら今しかねぇ~♪」