逸材揃いで各球団なかなか1位を絞れていない状況の中、巨人のドラフト1位は創価大学の田中正義一本に絞ったようだ。
これで1位指名選手を明確に意思表示したのは、千葉ロッテマリーンズに続き2球団目。
その千葉ロッテも1位は田中正義。何球団競合するか分からないが、巨人は久しぶりの大物の抽選にあえて挑む覚悟を示した。
巨人のドラフト
抽選嫌い
桑田真澄の一本釣りで味をしめたのか、抽選嫌いで競合には参戦しない巨人。
8球団が競合した野茂英雄の時も、小池秀郎の時も巨人は一人別路線。
昨年も逸材の獲得には乗り出さず各球団ノーマーク状態の立命館大の桜井を指名。しかしその桜井が即戦力どころか東大に打たれる始末。
これはさすがにまずいだだろ、と今年はあえて1番人気に手を出す覚悟を決めたようだ。
そんな抽選嫌いの巨人だが、過去にどれくらい抽選に参加しているか?抽選で獲得した選手を見たみたい。
2013年の小林誠司は、ロッテの石川のハズレ1位。今の石川の活躍を見ると獲っておきたかったが、小林を獲っていなかったらどうなっていたか。結果小林で良かったのか?
2012年入団の菅野智之。競合したのは2011年だがこの年は菅野を単独で指名できると踏んでいたが北海道日本ハムファイターズがあえての競合参戦。
なので抽選に自ら歩み寄った訳ではない。
そしてその前は2008年の大田泰示。
ソフトバンクとの争いとなったが見事クジを引き当て交渉獲得。しかし未だ未完の大器のままだ。
2007年は高校生ドラフトと大学生ドラフトに分かれていたが、この年はどちらも抽選に負け高校生は藤村、大学生は村田を獲得。
2006年は高校生ドラフトで堂上を外し坂本勇人を獲得。ここは大ヒットのドラフトだった。
2005年はオリックスと競合して辻内崇伸を獲得。
1995年は珍しく福留孝介の抽選に参戦したがクジに負けて原俊介。
その前はいわゆる逆指名制度があったため、1992年の松井秀喜まで遡ることになる。
と振り返ると意外と抽選には参戦しているようだ。
複数球団が競合する選手
とはいえ、野茂や小池のような複数球団が競合する選手にはあまり触手を伸ばさない巨人だが、やはり夢のある選手の獲得には参戦して欲しい。
かつて複数球団が参戦した選手は、6球団が競合した阪神の岡田、そして清原、ソフトバンクの大場、菊池雄星。
過去に巨人が参戦したのは福留孝介と大場だけ。
5球団が競合した佐藤由規にも参戦したが獲得はならなかった。
やはり複数球団が狙う選手は大成する確率が高い。そこにあえて挑んでいかなければ次代の巨人を担うスーパースターは現れない。
しかし今年ついに本命に挑む決意を見せた。この方向性がとにかく大事。
なぜなら来年のドラフトでは、確実に複数球団が競合するあのスーパースターが控えているのだから。