巨人の片岡治大(やすゆき)が骨折した左手の骨片摘出手術を受けたらしい。
全治6週間となれば片岡の今シーズン復帰はないだろう。
西武からFAで移籍した片岡だが、やはりFA移籍組は巨人で輝くことは出来ないのだろうか?
片岡治大
ファミスタのピノ
社会人からドラフト3位で西武に入団した片岡は、初年度から1軍に定着している。
2年目にはレギュラーを掴み、3年目には盗塁王になるなどプロ入り後は順風満帆といえるほどの勢いで成長していった。
そして第2回WBCのサムライ戦士に選ばれ、イチローからファミスタのピノみたいという名言をいただき、一躍スター選手のひとりとして有名になった。
走れる守れるそして自分を犠牲にして繋げる西武野球の申し子的存在。
仁志がいなくなってから定着できない巨人のセカンドにはうってつけの選手だと誰しも思っていたはずだ。
しかし年々出場機会を減らし、今年はほとんど1軍で見かけることは無かった。
来年の片岡の立ち位置はどの辺りになるのだろうか?
選手のピーク
巨人がFAで片岡獲得に動いた時、2つの懸念点が心配されていた。
1つは移籍直前まともに働いていないこと。
4年連続盗塁王となった片岡だが、2011年以降は故障を繰り返し、3年間シーズンと通して試合に出ることができていなかった。
そんな状態で大丈夫なのか?
もう1つは打率を残せないこと。
2008年に最多安打のタイトルを獲得しているが、シーズン通して打率が3割に到達したことはない。
打撃自体はちょっと粗めのイメージだが、期待通りの活躍をしてくれるのだろうか?
巨人に移籍して1年目、ほぼフル出場した片岡の姿を見て健康面の懸念点は払拭された。
しかし打撃の粗さはやはり変わらなかった。
ここぞという時のパンチ力は素晴らしいものがあるんだけど、1番、2番を任されるのであれば、もう少し出塁率を高めて欲しい。
求められるのは確実性。
なのだが元々持っていない確実性を求められても期待に応える事は出来なかった。
そして今シーズンはクルーズに定位置を奪われる事に。
片岡のピークは西武時代の2010年で終わりを告げてしまっていたのだろうか?
来年の片岡
年齢からくる衰え?しかしまだ片岡は33歳。
ピークを過ぎたといえば過ぎたのかもしれないが、まだまだ老けこむ年ではない。
故障を早く直して、来年は毎試合1軍に帯同して欲しい。
だってクルーズはすぐあっちゃこっちゃ痛いと言い出すだろうから。
新人の山本もいるが、ここぞという場面ではやはりWBCも経験しているベテランの力は必要だ。
来年片岡が定位置に返り咲く事は正直厳しいかもしれない。
だがまだまだ片岡の居場所はある。そこからもう一度ピノのような快足を取り戻して欲しい。
機動力がかけてる巨人には必要なピースだ。