首位広島との直接対決。
ここで3つ獲らなければ逆転優勝なんて虫のいい事は言えない。
試合は両外国人エースの投げ合いとなり息の詰まる投手戦。
そんな投手戦に決着をつけたのは、まさかまさかの脇谷亮太だった。
脇谷亮太って
レギュラー未満
脇谷亮太第一期の巨人時代から地味な存在だった。
社会人からドラフト5位で入団し、いつも内野手の2番手的存在。
仁志が抜けた後層の薄くなったセカンドのレギュラーポジションを掴みかけるが、ムラがあり安定しないバッティングからかレギュラーには定着しきれない。
そんな地味な脇谷を一躍有名にしていまったのは、2011年阪神戦でのあの落球事件。
明らかに落球しているのに「捕りましたよ」の一言は、熱い阪神ファンに火に油を注いだ形になってしまい、一時大炎上してしまった。
その後ケガをした脇谷は一度育成契約にまでなってしまったが、再度支配下に。
そして落球男のイメージだけを残し、脇谷は片岡のFAの人的補償という形で西武へ行ってしまった。
FA復帰
西武で脇谷はどれくらい働けるのか?気になり土日に西武戦がテレビ中継されていたらちょくちょくチェックしていた。
西武でももちろん名前通り脇役的存在だったが、堅実な守備と打撃力でキッチリと戦力になっていた。
そして2年目はしっかりとレギュラーの座を掴んでいた。あぁ脇谷移籍して良かったなぁ・・・と思っていたらなんとFA宣言。
え?脇谷がFAって、どこが獲るんだよ。せっかくレギュラーになったんだから残りなよ!と思っていたら、獲得したのは古巣の巨人。
FAの人的補償で移籍して、FAで出戻るって後にも先にもあなただけだと思うよ!
しかもセカンドには片岡がいるところにクルーズを補強。もう脇谷が割って入るスペースなんて無いのに。。
それでも巨人に戻ってきたい!と思ったのは、由伸監督の人柄だろう。
そして巨人に戻ってきた脇谷はどれだけ西武で大きくなってきたのか?期待していたが、やっぱり脇谷は脇谷だったよ。
片岡が2軍に落ち、クルーズがケガしている時、今だよ!今脇谷が必要なんだよ!って時に使ってみれば結果が出ない。
前に巨人にいた時と変わらないじゃん!やっぱり脇谷は脇役かよ!
と思わせておいて、終盤の美味しいところをガツンと持って行ってくれた。
例えひな壇芸人でもここぞという美味しいところは逃さない。
これが脇役でも生き残れる道なんだ!と脇谷は他の若手に身を持って教えてくれた。
さぁ主役が揃い、脇役も機能し始めた!あと2つの炎を一気に吹き消してしまおうではないか!!