巨人には8年連続で60試合登板を続けている山口鉄也という伝説のセットアッパーがいる。
しかし、中日にはその更に上を行くレジェンドがいる。
14年連続で50試合以上登板を続けた岩瀬仁紀。
昨日1軍に再登録されたそうだが、今年の登板数は11試合。
中日の最終回を守り続けたレジェンドは、このまま現役生活に幕を引いてしまうのだろうか。
岩瀬仁紀って
ギリギリクローザー
社会人出身でドラフト2位で入団した岩瀬は、1年目から左の貴重なセットアッパーとして活躍し、その年の優勝に貢献した。
左のスリークォーターから繰り出される鋭いスライダーは、特に左打者には有効で、対左にはほとんど打たれなかったんじゃないだろうか?
今年巨人のギャレットと対戦があったが、外のボールに弱いギャレットだと真ん中のスライダーでも打ち返せないだろう。
それくらい切れ味バツグンだった。
その後チーム事情からクローザーに転向し、長年チームのピンチを切り抜ける役目を果たし続けた。
岩瀬が特に凄かったのは、1点差のゲーム。
マッスルクローザー澤村もDeNAの山崎も1点差ゲームには脆さを見せる。
しかし岩瀬は1点差のゲームこそ、あっさりと三者凡退で片付けてしまう。
よ~し最終回なんとか追いついて逆転するぞ・・・なんて思ってるとあっという間に試合は終わらせている。
逆に2点、3点差があると気を抜くのか、ぎりぎりまで勝負を盛り上げて、最後はキッチリと片付ける。
こんな演出上手なクローザーはなかなかいない。
岩瀬の幕引き
そんなレジェンドクローザー岩瀬も今年41歳。
昨年はついに1軍での登板はなし。
今年も数試合登板しているが全盛期の輝きはなく、2年続けて不本意な成績になってしまっている。
中日球団としては、貢献者の岩瀬に引退を突きつけるつもりはなく、本人の石に委ねるそうだが・・果たしてどんな結論を出すのだろうか?
クローザー、セットアッパーは登板試合数が多く、長期間活躍できないと言われていた。
その定説を覆したのがレジェンド岩瀬。
巨人の山口鉄也が最も近づいて欲しい存在だ。
そんなレジェンドがもし引退という判断を下したとしたら非常に寂しいが、1軍で戦力になれないのであればそんな決断をする時期なのかもしれない。