ヤクルトスワローズの山田哲人が球団と来季の年俸に向けた下交渉を行い、3億4千万円という提示を受けているらしい。
庶民からすればとてつもない数字だが、史上初2年連続でトリプルスリーを達成した神の評価としてはどうなんだろうか?
今季が2億2千万円であれば、倍とは言わなくても4億の大台に乗っても良いのではなかろうか?
トリプルスリーの価値
2年連続の難易度
今シーズン巨人戦でデッドボールを受けて休養するまでは2年連続トリプルスリーでさらにトリプルクラウンまでもが視野に入っていた。
後半戦の筒香の勢いと坂本の爆発により打撃のタイトルは譲ったが、盗塁王は確保している。正に神の域に達しているがその評価がちょっと低いのではないだろうか?
2年連続トリプルスリーがどれだけ困難か?歴代の選手を見れば歴然だ。
昨年同時に達成したソフトバンクの柳田悠岐は、今年強烈なマークに合い合計100個もの四球攻めにあった。
それにより打率は3割をキープしたが、ホームランも盗塁も全く届かなかった。
松井稼頭央は、トリプルスリーの翌年ホームランの魔力に負けてしまったのか走る重要性を見失い盗塁数は激減した。
現阪神タイガース監督の金本もトリプルスリーを達成した年だけ30盗塁。それ以外の年はほとんど走っていない。
秋山は元々率を残せるタイプではない。トリプルスリーの年にギリギリ3割を打ったが、それ以外の年はほとんど3割に届くことは無かった。
高度な打撃技術が求められる打率3割、長打力が求められるホームラン30本、機動力が求められる盗塁30。
この3つの異なる能力を全て達成するのがトリプルスリーだが、この3つの能力を発揮できるのはほんの一瞬の輝きなのだ。
強打者は年々走れなくなるし、俊足タイプでは長打力が物足りない。
過去にトリプルスリーを達成した選手は、一瞬だけ3つ全てが揃った1年がたまたまあっただけだが、山田哲人はこの先何年もトリプルスリーを達成する能力を持っている。
単年契約を選んだ理由は?
山田哲人は、球団から複数年契約を打診されているが、どうやら単年での契約に臨むらしい。
あれだけの実績を上げ、年齢もまだ24歳。
しばらく複数年でもいいと思うのだが、あえての単年契約で勝負に出る。
山田が単年で挑む意図はなんなのだろうか?
自分に甘えを許さない、ストイックな山田らしいといえばそうなのだが、やはり将来的なメジャー挑戦という夢もあるのだろうか?
山田の守備力、走力、打力を持ってすればメジャーでも確実に結果を残すだろう。
若い頃からメジャーに挑戦すれば、イチローのようなレジェンドになれる可能性も秘めている。
挑戦するなら早いほうがイイのは十分理解しているが、もう少し日本のファンの前で神技を披露してほしいものだ。