かなり離されてしまったが、セ・リーグの首位攻防戦。
先取点を奪ったのは長野久義の先頭打者ホームラン。
4番では打てなかったのに1番になると打つって、なんて不思議な選手なのだろうか?
長野久義という男
プロ入りまでの道
時代が移り変わり、今時絶対に巨人しか行きたくない!という選手は少なくなった、という話はコチラでもした。
絶対的エースの菅野は、原監督の甥という立場も合ったので巨人しかなかった。
しかし、長野久義はそんな縁故の関係があるわけではなく、単なる巨人愛だったのだ。
その巨人愛が高まりすぎたのか、2度の指名を拒否し、3度めの正直で巨人に入団した。
そのためプロ7年目だというのに年齢は、もう既に31歳になっている。
本音を言えば、オレはプロ野球にドラフト制度とFA制度がある限り、ドラフトで指名された球団に行くべきだと思っている。
ドラフトだけでFA制度が無いのなら話は別だ。
チームを移るにはトレードしか選択肢が無くなるから。
しかし長野が始めて日本ハムに指名された年には、もう既にFA制度は出来ていた。
もしどうしても希望の球団に行きたいのであれば、ドラフトで指名された球団に行き、FA権を得てからどうどうと移籍すればイイ。
なので、巨人に入団した長野を最初は素直に受け入れる事は出来なかった。
将来の4番は長野
ドラフトで入団を拒否した選手は大成しない!という伝説もあるが、彼はそんな言葉を成績でねじ伏せた。
2年目には早くも首位打者を獲得。
長野が入団当時の4番を打っていたラミレスが「長野のスイングは素晴らしい。彼こそ将来の4番だ!」と賞賛していた言葉を強烈に覚えている。
そうなのか?長野こそ4番なのか?
その時点で入団前のいざこざなんて全て忘れ、長野がドカッと4番に座る姿を想像していた。
んが、しかし4番長野は今回も実績を残せなかった。
打率284はまずまずだが、ホームラン5本、打点25では、とても4番とはいえない。
そしてまたしても4番の座を阿部慎之助に譲り渡し、得意の1番にしれっと戻り、先頭打者ホームラン。
もう長野は4番じゃないんだ!そう諦めるには良いきっかけとなった2ヶ月だった。
将来の4番の夢は消えてしまったが、4番は岡本、和田、大田wに期待すればいいんだ。
長野は4番以外なら真価を発揮する。4番以外の長野に期待すればいいんだよ。
1番長野、6番長野、ここが定位置になるだろうが、まだまだ長野久義は巨人の枢軸の一人だよ!