大事な前半戦最後の首位攻防戦。広島カープ対読売ジャイアンツ。
結果は広島打線の爆発をただ見守るだけ、13対3という惨敗で終わった。
遠ざかる広島の背中、もはや首位攻防戦とは呼べないほどの明確な差を見せつけられてしまった。
内海哲也はどうなる?
首位攻防戦の先発
そんな大事な一戦の先発投手に抜擢されたのは、かつてのエース内海哲也。
長年巨人のエースとして投手陣を支えてきた内海の年齢は34歳。
まだまだ老けこむ年ではないが、まる2年間精彩を欠いてきた彼にかつてのエース輝きは感じられない。
今年は復帰後まずまずの投球を見せ、完全復活の姿を期待したが、大事な一戦では見るも無残に炎上してしまった。
もう2年連続最多勝を上げた時のような姿を見ることは出来ないのだろうか?
内海哲也の生きる道
先発投手として厳しいのであれば、短絡的な志向では後ろに回るという選択肢もあるだろう。
鉄腕山口鉄也が本調子でない状況であれば、左の中継ぎが一枚増えるのは貴重な戦力である。
だがしかし内海は先発しかやらないのではないだろうか?
それほど彼はゲームを作れる男だったから。
全盛期でも彼はいつもノラリクラリという投球スタイルだった。
大谷や則本のような本格派で序盤から圧倒していくスタイルではなく、常に走者を背負いながら時には最小得点で切り抜けゲームを作り上げていく。
内海は先発投手のあるべき姿を作り出していた。
そんな内海に今さら中継ぎ、抑えに回る気はないだろうし、そもそも中継ぎタイプでは無いのかもしれない。
だからこそあの粘りの内海をもう一度取り戻して欲しい。
大事な一戦を粘って粘ってピンチをしのぎ、味方の援護を待つ。これぞ内海という真の姿を。