コロナウイルスの影響で特殊なシーズンとなった2020年。
ジャイアンツの若き4番バッター岡本和真が、10/10時点でホームラン・打点の二冠王となっている。
オレ達は、ホームラン王を争える岡本和真のような4番バッターを待ち焦がれていたんだ!
阪神大山、広島鈴木、ヤクルト村上、そして自軍の丸が追いかけて来ているが、今年はこのままホームラン王へと一直線で突き進んで欲しい。
岡本和真への夢
オレ達のヒーロー
少年野球をはじめ、物心ついたころ、ジャイアンツの4番には若大将と呼ばれるさわやかな男が座っていた。
そう、現巨人軍監督の原辰徳だ。
オレ達は原が打てばそれだけで幸せだった。
10対1という大差で負けていようが、本塁打の欄に原という名前があるだけでご満悦だったのだ。
しかし、原は打っても打っても世間からの評価を受けることはなかった。
昭和のスーパースター長嶋茂雄、偉大なる世界のホームランキング王貞治と比較され続けてきたからだ。
でもオレ達は全盛期の長嶋・王の姿を知らない。
だから、過去の幻影と戦う原辰徳の姿こそ一番のヒーローだったんだ。
ホームラン王になったニューヒーロー
オレ達のヒーロー原辰徳は、ホームラン王を本気で争うことはできなかった。
ドラフトで入団し純粋培養で育成された日本人のホームラン王は、もはや出てこないんじゃないか?
そんな諦めの思いを持ち始めた頃、我がジャイアンツに強烈なオーラを放つモンスターがドラ1で入団した。
入団前からゴジラの異名をつけていた松井秀喜だ!
松井は1年目ながら二けたホームランを放ち、2年目には打率294、ホームラン20本と文句のない成績を残した。
3年目も打率283、ホームラン22本と周りからは十分よくやっている!という成績を残したが、これじゃ全然満足できなかった。
もしかしたら松井は2割8分、20本程度の打者で終わってしまうのでは・・・
そんな不安を吹き飛ばし、4年目松井は覚醒した!
打率もゆうゆう3割を突破し、ホームラン数はほぼ倍増の38本まで引き上げた。
結局、狭いナゴヤ球場を有効活用した山崎武司にホームラン王はさらわれてしまったが、その後ホームラン王を3度獲得する日本を代表するスラッガーへと成長した。
やっと現れたホームラン王候補
そんなニューヒーロー松井がMLBヤンキースへと移籍し、巨人ファンの心にポッカリ大きな穴が空いてしまった。
しかし、新たな希望の星が巨人に入団する。
大田泰示だった。
大田泰示は、入団時からゴジラ松井の55番を受け継ぐという無茶ぶりを受けながら、必死にもがき続けた。
もがいてもがいて、やがて背番号は44番になり、苦しんで、苦しんで・・・広い大地北海道へと旅立っていった。
仕方ない松井が凄すぎたんだよ。もうあんなホームランをガンガン打ちまくる選手はなかなか出てこないんだよ。。
またも諦めの境地に達したころ、巨人は将来の4番候補岡本和真を単独で1位指名した。
岡本は入団1年目から幸先よくプロ1号を放つが、その後完全に低迷。
2年、3年と本領を発揮できないまま虚しく時だけが過ぎていく。
岡本お前もか?
大田泰示の二の舞になってしまうのか?
しかし、岡本和真は4年目見事に覚醒し周囲の目を一気に期待へと塗り替えてしまったのだ。
そんな岡本和真が、入団6年目ついにホームラン王を本気で狙える位置まで登りつめてきた。
今年このビッグチャンスを是が非でも掴んでほしい。
いやいや今年獲れなくても岡本ならいつでもチャンスが来るでしょ?
と考えるのは非常に危険。
思えばあの清原だってそう言われ続け、結局タイトルに無縁のまま球界を去ることになった。
高橋由伸もタイトルは取れず、2年連続MVPに輝いた丸佳浩もまだタイトルは取れていない。
来年ソフトバンクに移籍したバレンティンのような怪物的ホームランバッターが日本にやってくる可能性も否定できない。
ホームラン王は取れるときに取っておかないとダメなんだよ!
もう巨人の優勝は99%くらいの確率で決まっている。
あとは特別な年の優勝に若き4番岡本和真のホームラン王という仕上げのソースをかけて最高のフィナーレを迎えて欲しい。