絶好のスタートダッシュを決めた巨人軍だったが、ゴールデンウィーク明けには失速し、結局は昨年同様借金1で交流戦に望むことになってしまった。
虎と鯉の背中は遠ざかる。振り向けばすぐ近くに横浜さん。虎がいるところだけが違うが、ほぼ去年と状況は同じ。
今年もこのまま優勝は諦めクライマックスシリーズ争いか。。。
いやまだ諦めるのは早すぎる。今年大補強をした巨人軍が待っていたのは交流戦。ここで巻き返さなければ巨人軍に明日はない。
大補強の目的は?
リスクヘッジ
順当なら昨年3割以上の打率を残し、チーム最多のホームランを打った村田がサード。
捕手を諦め打撃を活かすために1塁に専念することになった阿部慎之助がファースト。この二人で歪みはない。
しかし、あえてそこに元楽天のマギーというピースを補強した。
マギー補強の最大の理由は、阿部(38歳)、村田(36歳)という両ベテランの有事の際、疲労を考慮した際のバックアップ。リスクヘッジの目的で獲得したはずだ。
だが蓋を開けたらマギーが思いの外大活躍。阿部慎之助も疲労はあり、開幕時の勢いは無くなってきたが今の貧打線において阿部というピースは打線に欠かせない。
となるとあぶれてしまうのは、男村田修一。チーム打率237と昨年以上の貧打に悩む巨人が、3割打てる村田修一を使うことが出来ない。
それ以外にも2軍で好調を維持しているクルーズも外国人枠の都合で使い切る事ができない。優良な商品を余剰在庫として抱える非常事態になっている。
ポーカーで言えば、スペードの10、スペードのジャック、スペードのクイーン、スペードのキング、そしてクローバーのキングを持っているような状況。
ここでクローバーのキングを交換し、スペードのエースがくれば奇跡のロイヤル・ストレート・フラッシュ。仮にそれ以外のエースでもロイヤル・ストレート。エースでなくてもクローバーが来ればフラッシュ。絶好の手持ち札。
だがここで大きい手を狙わずにキングのワンペアを活かして他を交換すれば、ツーペア、スリーカード、フルハウスという無難な手を狙うことも出来る。
いやここは勝負だろ!とクローバーのキングを切ったのに、ハートの5が来てブタになってしまった。今の巨人はまさしくそんな感じ。
だが今年は余らしているカードが活きる時が来る。
指名打者を使える交流戦。ようやく村田修一というカードを存分に活用することが出来るのだ。
2軍ではドスコイ山口も復活。6月初旬には陽岱鋼も復活という声が聞こえてきた。
じっくりと勝負手を温存し、交流戦までなんとかこの位置でキープできたと前向きに捉えよう。
セ・リーグで交流戦優勝経験があるのは我らが読売ジャイアンツただ1チーム。
苦手なカープ戦もない巨人軍が、ここから真の進撃を見てつけてくれるはずだ。