こんな悪夢は二度と見たくない。
1対0から今季10年目にしてようやくレギュラーに定着しつつある中井が中押しの2ランで3対0。
普通の投手ならまだワンチャンスで追いつかれる得点差だが、巨人の先発は絶対的エース菅野智之。
WBCでも世界一になったアメリカ打線をねじ伏せた日本のエース菅野だ。
その菅野があっという間に同点を許し、逆転まで一気に持って行かれてしまった。大竹ならまぁいつもの事だよと割り切れるがw、あの菅野がだよ。
何が凄いってどんな投手でも関係なく、チャンスが来れば一気に畳み込むことが出来る広島カープの集中力だよ。
広島カープの強さ
ぶっち切りの優勝
例年プロ野球解説者の順位予想なんてまず当たらない。当たらないんだけどやっぱり専門家の予想にはある程度の含蓄がある。
今シーズンの優勝予想は、ほとんどの評論家がセ・リーグは巨人、パ・リーグはソフトバンク。
まぁ去年もそうだったのだが、実際にセ界を制したのは広島、パは北海道日本ハムだった。
今シーズン巨人が圧倒的優位と予想する気持ちはわかる。30億円もかけて補強し、FAで他球団から3人も強奪してきたんだから、そりゃ当たり前の話だ。
でもみんな忘れてはいないか?去年セ・リーグを制した広島カープは、2位巨人に17.5ゲーム差という圧倒的な大差を優勝しているのだ。
セ界は今1強5弱。
広島カープ1チームだけが完全に頭一つ抜けている状況なんだ。ここを認識しておかないと前になんか進めない。現時点で力の差は歴然なんだ!という事実を認めてから攻略の糸口を掴んでいかなければならない。今広島カープはそんな状態になっている。
開幕5連勝と絶好のスタートダッシュを決めた巨人だが、地味にスタートしたはずの広島は、早くもギアがトップに入りあっという間の8連勝で悠々首位を奪取してしまった。いやまだまだトップギアどころじゃない。2速、3速くらいのギアでも他球団を千切れるほどエンジンが違うのか?それくらいの強さを感じる。
巨人は今中堅、ベテラン、外国人助っ人が噛み合う絶好のチームコンディションだが、若手の底上げはまだまだ足りない。
ところが広島は、今やチームの柱になっている菊池、丸といった中堅どころ、新井を中心としたベテラン、強力外国人助っ人に加え、ドラフト1位ルーキー加藤がプロデビュー戦でのノーヒッター目前まで迫るような快投を見せるなど、若手も順調に芽を出してきている。
今シーズン、広島の下馬評を下げたのは男気黒田の引退が大きいのだろう。しかし、今の広島は黒田の存在なんて既に忘れてしまっているように感じる。いや黒田スピリッツを的確に受け継ぎ、その遺伝子が各選手に伝わり覚醒し始めているようにすら思える。
一昨年セ界を制したヤクルトは翌年見事に撃沈した。
今年の広島も一緒だろう。25年ぶりの優勝に酔いしれたカープは、翌年酷い二日酔いに悩まされ下位を低迷しちゃうんじゃね?とタカをくくっていた。
だがそんなことはなかった。去年ぶっち切った実力は本物だった。カープ、めっちゃ強いじゃねーか。
だからこそ相手に不足はない。昨夜はやられてしまったが、必ずや取り返す。今年楽に走らせたりしない。だからこそ大金かけて補強したんだ!
首位広島との攻防戦。まだ1回負けただけ。先はまだまだ長い。